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2017/10/12
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カテゴリ:肥満・ダイエット
おはようございます。
いつもありがとうございます。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


マウスでは抗菌薬と高脂肪食で体重激増するそうです。
人での研究はまだないようですが、抗菌薬を飲むとやせ型腸内細菌が死んで肥満型の細菌が生き残り、その結果太ってしまう恐れがありそうです。


ダイエットは、食事と運動の2つが重要で、バランスのよい食生活と活動的な生活習慣、腸内環境の改善、適度な運動、十分な睡眠により体内時計を整えることがポイントです。
男女・全年齢層で、腹部肥満が軽い人ほど5年後、10年後の生存率が高かったそうで、腹部肥満の原因、内臓脂肪は皮下脂肪より減らしやすいのが救いですが、運動が必要なので先進国一予防意識が希薄な日本人は取り組まない人が多いようです。

最近の分析によると、加齢で増えた体重を減らすには、食生活よりも活発な運動が効果的である報告もあります。
また、ハーバード大学の研究によれば、筋力トレーニングを増やすことが、有酸素運動を行うことや運動を全くしない場合に比べると、胴囲に一番大きな効果をもたらしたそうです。



予防意識.JPG

肥満リスク.jpg

肥満推移.jpg

良いダイエットは体脂肪だけを減らすことで、様々な方法の多くは科学的根拠に乏しく効果は懐疑的だそうです。
私のお手伝いしている方法は、科学的根拠は世界的な第三者機関が認めています。


食事量だけを減らし続けると強力な飢餓遺伝子が餓死の危機を感じて省エネのカラダにするために筋肉を減らして体脂肪を温存する傾向になります。
体脂肪だけを減らす良いダイエットは、やる理由と目標が明確、よい知識、よいコツを知るとむずかしくなく、適正体重を維持するために一生意識・実践するものだと思います。


いずれにしても肥満はいいことがないようです。

・容姿が悪くなる
・子供などに嫌われる
・服飾費がかかる
・服の選択肢が狭くなる
・食費がかかる
・ダイエットにコストがかかる
・疲れやすい
・生活習慣病になりやすい
・治療費がかかる長期闘病が必要になりやすい
・短命になりやすい
・子孫に肥満が継承されやすい
・出世に差し支える

などがあり、なるべくなら避けたいものです。


アメリカの12種類の一般的ダイエット後の3年間800人の追跡調査によれば、

・ダイエットに成功 5%
・現状維持 40%
・失敗 55%


また加齢とともに筋肉は脆弱化していくので年齢が高まるほど運動、筋トレの必要性が高まります。

加齢にともなう生体機能の低下.jpg

機能・気力・体力・活力の変化1410.jpg

運動強度と心身の健康.jpg

運動不足を感じている人は日常生活の中にトレーニング要素を入れることをおすすめします。

私もapple watch2やPolarスポーツウォッチM400などとiPhoneアプリと合わせて様々な活動データをチェックしています。

・常に腹式呼吸、鼻呼吸にする 
・普段の姿勢よくする
・常に活動的に行動する
・座り続ける時間を少なくする apple watch2は1時間ごとに警告
・大股で速く歩き、細切れでもスローランニングを入れる
・エスカレータ、エレベータにはなるべく乗らず、できるだけ速く2段登り
・近所を歩く時は、足ゆび筋トレに最適な特許草履の活用
・電車などではなるべく座らない、なるべく摑まらない
・椅子に座っている時に背もたれは使わない
・週2~3回、30分ジョギング、週末は30分以上ランニング
・週2~3回、自転車MTBで心拍トレーニング30分
・週2~3回、加圧筋肉トレーニング
程度を楽しく口角を上げて笑顔でこなしています。

運動指針2006.jpg

今後行ってみたい運動種目.jpg

心身の健康状態をよくし、体力をつけながら適正体重を維持することはむずかしくありませんので、お互いに明るく楽しく元気に笑顔で顔晴(がんば)りましょう。


私のライフワーク:質の高い健康とより幸福・豊かな人生を実現するお手伝い。
私が発明しているのは、「人類を救う宇宙人」であるという可能性です。


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****************************【以下転載】****************************

抗菌薬を摂取した家畜が太るなら、人が摂取しても太ると常識的には考えられます。しかしこれを証明するには、実際に人に抗菌薬を投与して体重増加が起こるかどうかを観察しなければなりません。「実験」には対象者も必要です。つまり、同じような年齢・体格の人を集めて、一方には抗菌薬を投与し、もう一方には与えず(正確に言えばプラセボ<偽薬>を投与して)長期間にわたり比較しなければなりません。もちろんこのようなことは人道的にできるはずがありません。ですが、ここ数年のさまざまな研究から、抗菌薬と肥満、また肥満と腸内細菌に関する多くのことが分かってきています。


抗菌薬の影響を最初に受けるのは腸の細菌

まず基本的な事実を確認しておきましょう。我々が抗菌薬を内服するのはターゲットの細菌をやっつけるためです。時には咽頭(いんとう)の細菌に、時には化膿(かのう)した傷口に存在する細菌に、またある時には腟(ちつ)内や尿道に生息する細菌が標的です。ですが、どのような目的で抗菌薬を飲んだとしても、最初に作用するのは腸内にいる細菌です。つまり、我々が抗菌薬を飲めば、必ず腸内細菌が影響を受けるのです。

抗菌薬を飲んで結果として体重増加が起こるなら、その前に腸内細菌のバランスが内服前後で変わるはずです。そして、やせている人と太っている人では腸内細菌のバランスが異なることが次第に明らかになってきています。ということは、元々やせ型の腸内細菌を持っていたとしても抗菌薬を内服することによって、やせ型の腸内細菌が死んでしまって、肥満型の細菌だけが生き残り、その結果太ってしまうという可能性がでてきます。


マウスは抗菌薬と高脂肪食で体重激増

ここでマウスの実験を紹介したいと思います。米国の医師マーティン・J・ブレイザーは自著「失われていく、我々の内なる細菌」の中で、抗菌薬をヒトが使用すると肥満になる可能性を指摘しています。そのブレイザーがおこなった有名な研究があります。マウスにペニシリンという抗菌薬を与え、さらに高脂肪食を与えると、体重がどのように変化するかを見たものです。家畜と同じように、マウスにペニシリンを与えると体重が増加したのですが、興味深いのはここからです。メスのマウスに高脂肪食を与えると予想通り体脂肪量がおよそ5g増えたのですが、ペニシリンと高脂肪食を一緒に与えるとその増加量は10gと倍増したのです。

つまり、ペニシリンは高脂肪食の太りやすさを「増幅」すると考えるのが理にかなっています。我々は高脂肪食を取りすぎれば太るということを経験的に知っていますが、抗菌薬を飲んでいればより太りやすくなると考えなければならないようです。もっとも、この研究は出生後間もないマウスを対象にしています。成長後のマウスはどうなのか、そしてヒトについてはどうなのかについては、現段階では正確なデータはありません。


腸内細菌のやせ型、肥満型の存在

単純に、やせているマウスと太っているマウスの腸内細菌には違いがあるのでしょうか。科学誌「Nature」に掲載された論文で、この点が検討されています。太っているマウスにはフィルミクテス(Firmicutes)門にカテゴライズされる細菌が多く、やせているマウスにはバクテロイデーテス(Bacteroidetes)門が多いことが分かりました。

このようなことを聞くと、じゃあ、バクテロイデーテス門とやらをどうにかして腸内に入れればやせるの?という疑問がでてきます。しかし「門」というのは生物学の分類のルールで細分化された方から順に見た場合、種→属→科→目→綱→門となりますから、とても広い範囲になります。一言でバクテロイデーテス門といっても無数の細菌が含まれるのです。

ここで視点を変えて興味深い研究をみてみましょう。胃のバイパス術というのがあります。胃がんに対して胃を取る手術ではなく、肥満の治療として胃を小さくする手術のことです。この手術をすれば胃が小さくなるわけですから当然体重は減ります。常識的に考えれば体重が減るのは食べる量が減るからです。しかし、体重が減ると、なんとやせ型のバクテロイデーテス門が増えることがわかったのです。

いうことは、やせている人はやせ型の腸内細菌を持っているからやせているのではなく、やせているからやせ型の腸内細菌が優勢となっている、と考えるべきだということになります。どうやら、やせ型の細菌を腸内に入れればダイエットできるというほど甘いものではないようです。実際、善玉菌とされているプロバイオティクス(整腸剤)でやせるわけではありませんし、糞便(ふんべん)移植でダイエットに成功したという研究も今のところ見当たりません。


「やせ菌」で簡単ダイエットは可能か?

ただし“希望”がないわけではありません。胃バイパス術後の腸内細菌について報告した論文では、アッカーマンシア(Akkermansia)と呼ばれる細菌がバイパス手術後に増加することが述べられています(アッカーマンシアはバクテロイデーテス門ではなく、ウェルコミクロビウム<Verrucomicrobia>門に属します)。アッカーマンシアは最近「やせ菌」として注目されており、血糖値を下げ、肥満を抑制することが指摘されています。もしもアッカーマンシアを培養し大量に増殖させて日々摂取するようにすればやせることが可能かもしれません。

しかし、おそらくアッカーマンシアを恒常的に摂取することができたとしてもそれだけで肥満の問題が解決するわけではないでしょう。現在、腸内細菌と肥満について世界的に有名な研究者にピーター・ターンバウ(Peter J. Turnbaugh)氏がいます。ターンバウ氏は、低脂肪で食物繊維を豊富に含む食事から高脂肪・高糖質の「西洋」型食事に変更すると、わずか1日で腸内フローラが変化することを指摘し、やせ型の腸内細菌を増やす食生活が重要であることを主張しています。

私自身もこの考えに賛成です。肥満の解消として、現時点では「やせ菌」のカプセル登場にも糞便移植にも期待すべきではありません。低脂肪で食物繊維が豊富な食事を基本とすることが重要なのです。そして、もうひとつの重要なことは、抗菌薬の過剰使用を控える、ということです。我々ひとりひとりが抗菌薬の適正使用を心がけ、家畜の抗菌薬使用に関心を持つのです。


農園に1頭だけ貧相なやせ牛がいた理由

最後に、英国のジャーナリスト、ジョン・ハンフリース氏の著作「狂食の時代」から興味深いエピソードを紹介したいと思います。ハンフリース氏は1980年代にある農園を訪れ、隆々とした肉がついた牛がたくさんいる飼育場の隅に、1頭だけ“貧相な”牛がいることに気づきました。氏が「何か問題でも?」と尋ねると農園の主人は答えました。

「いや、全然。あのやせ牛はうちの家族で食べる。女房のやつが、あんな薬を子どもたちの口には入れたくないって言うもんでね」

80年代当時、英国でも成長促進目的での牛へのホルモン剤投与は合法でした。その後、ホルモン剤が禁止されてから代わりに使われるようになったのが抗菌薬なのです。


太融寺町谷口医院院長
1968年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。91年関西学院大学社会学部卒業。4年間の商社勤務を経た後、大阪市立大学医学部入学。研修医を終了後、タイ国のエイズホスピスで医療ボランティアに従事。同ホスピスでボランティア医師として活躍していた欧米の総合診療医(プライマリ・ケア医)に影響を受け、帰国後大阪市立大学医学部総合診療センターに所属。その後現職。大阪市立大学医学部附属病院総合診療センター非常勤講師、主にタイ国のエイズ孤児やエイズ患者を支援するNPO法人GINA(ジーナ)代表も務める。日本プライマリ・ケア連合学会指導医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。主な書籍に、「今そこにあるタイのエイズ日本のエイズ」(文芸社)、「偏差値40からの医学部再受験」(エール出版社)、「医学部六年間の真実」(エール出版社)など。太融寺町谷口医院ウェブサイト

(出典:毎日新聞)





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最終更新日  2017/10/12 07:21:10 AM
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