テーマ:トレイダー(465)
カテゴリ:オプション
以前、どこかの掲示板でFar_outのオプションを大量(数百枚単位)に売って「月収ン百万!」と嘯いていた御仁がいた。曰く「225が1カ月で5000円も変動するなんてあり得ないのだから、Far_outを売れば勝率100%!」と
きっとこの方は、遅くとも今年の3月か8月にはお亡くなりになっていることでしょう。確かにこの御仁の読みどおりSQまでにインすることはなかった。たかだか2000円程度の下落なのだから。でも、実は「イン」で殺されるのではない。「追い証に殺される」のである。 これが理解できていない人は、決してオプション売りに手を出さない方が良いと思う→って、かつての自分だぁ!・・・(汗) プット裸売りで暴落に遭った時、どの程度証拠金が膨らむかをSPANシミュレータで計算してみた(100%)。SPANプライススキャンが2倍、オプションプレミアム(本質的価値を除く部分)が3倍にハネ上がるとすると、下落幅に応じた証拠金倍率は下図のとおり。ATM=172 ATMから2000円下のプットだと、2000円クラスの暴落で証拠金が10倍以上に跳ね上がる。つまり、当初建て玉が証拠金のタッタ1割でも踏まされてしまうことになる。 ま、プライススキャンが即日で上がることはないし、一日で2000円(12%)ってコトもないだろう・・・と思っていたら大間違い。ブラックマンデーの時225は15%下げたし、S&P500に至っては20%も下げたのだ! とにかく、死ぬ(引退する)までに一度でもこういう暴落に遭ったらアウト・・・というのでは安心して運用ができない。よってFar_outを売る場合は証拠金の数%に抑える必要があり、従って資金効率が極めて悪くなる。 ちなみに、プットを売り、ひとつ外を買うクレジットスプレッドを組んだ場合でも計算してみた。 こちらは完全損失限定ポジなので、証拠金は最大損失に限定される。従って当初証拠金が安いOTMではそれなりの倍率になるが、ATMではどんなに暴落しても2倍そこそこ。まさに「天国と地獄」、「まさかのためにスプレッド」だ!(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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