テルモ・ロドリゲス
ちょっと前に、なぜか買ってしまったスペインの醸造家、テルモ・ロドリゲスのリーズナブルラインの6本セット。赤4本、白2本。飲みたいものが思いつかない夜に、今までに赤を2本ほど開けました。テンプラニーニョとムールヴェドル。美味しく飲めました。スペインの地品種にこだわっていて、今週開けた白&赤も、他国ではあまり見かけない品種でした。白のゴデーリョ。こちらはややオイリーで、1杯目は美味しく感じたのですが、それからあまり杯が進まず。酸が弱く、フラットな味わいでした。ワインに関して、多情で多飲(量ではなく種類)のほうだと思うのですが、白に関して言えば、少し狭量で、フランスでいえばブルゴーニュはもちろん、アルザス、ロワール、ボルドー、ジュラあたりはOKですが、ローヌと南仏はどちらかといえば避けたいほうです。新世界ではカリフォルニアもオセアニアも南アもOKで、旧世界でもイタリア、ドイツ、オーストリアはいいとして、スペインの白はおおむねダメです。カヴァは泡があるので、OKですが^^しかしながら、スペインの赤に関しては、だいだい美味しく思えます。今回の赤のメンシア、この品種を飲むのは、ラウル・ペルス以外はなかったのですが、改めていいな、と思いました。飲んだことのあるスペインの地品種ではピかイチ!ザクロ系の陰性の果実味は、ピノ的でもシラー的でもあり、きちんとグラデーションがあります。香りにレザー、生肉、干し草のニュアンスがあり、熟成させると妖艶さが出てきそうです。ややいなたさがあるのが、たとえばブルでいえば、サントネやジヴリあたりと通じるものがあり、そのへんのマイナーアペラシオン好きな方で飲んだことにない方がいらしたら、ぜひ飲んだ感想を聞いてみたいな、と思いました。