BKワインズ
スキン・イン・ボーンズ・ホワイト[2014]/BKワインズ渋谷の東急本店。よくありがちなのは、地下にお菓子やお弁当を買いに行った帰り、歩いていると視線の先のワイン売り場から、黒い服を着た人が手を振っている光景。ワイン愛好家の間の有名人で、最近はメディア露出も多い、本店の和洋酒売り場に勤務しているシニアソムリエの藤巻暁さんです。そんなこんなでワイン売り場に入って、四方山話をしているうちに、つい買う予定のなかったワインを買うことになってしまうのです。ただ、いつも自分の知らなくて、かつ好みのワインを確実にすすめてくれるので、後悔した試しはないのですが^^このワインも最近、藤巻さんが最近仕事で現地に行ったこともあって、軽くはまっているオーストラリアの「ヘンなワイン」だそうで、「ロワールのピュズラの白に似てるよ」との一言で買ったワインです。サヴァニャン+シャルドネ、スキンコンタクト。スクリューキャップで裏エチケットには「私をデキャンタしてね」の文字が。でもデキャンタせずに、ブルゴーニュグラスを回しながら飲んでみました。思ったほど、還元していない模様でした。確かにピュズラに似ています。でもそれよりややボリューム感があって、ダグノーのプイィ・フュメやビアンカーラのピコなどを思い出させるミネラルと旨み。とても豪州ワインとは思えません……。骨と皮だけでなく、その間にあるちょうど魚の皮目の裏にある凝縮された旨み感が、液体全体に行き渡っている印象。確かに好みの味でした。値段は3,000円台前半。悩ましいのは、ピュズラやビアンカーラだと、もう少し安い値段で、同じレベルのパフォーマンスを見せてくれるワインが入手できること。ただ、ワイン会のブラインドで持参したりするのには、打ってつけかもしれません。そういえばこのワインで、今年家で開けたワイン、ちょうど100本目でした。