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カテゴリ:アジのある杉足場板NEWS
現場で使い古したアジのある「杉足場板(古材)」ですが、この商品を屋外で使用することはご遠慮ください。
古材人気もあり、最近ウッドデッキやフェンスに足場板を使いたいというお問い合わせも増えて参りました。しかしながら、お店としての公式回答は、どのスタッフに聞いてもらっても「NO GOOD!」です。 基本的に、防腐対策のしていない未処理の足場板は屋外には不適切と言わざるを得ません。 使い方が悪い(湿気がこもるような構造であった場合)と、数年で腐ってしまう可能性があります。 プランターや雑貨類なら安価ですし、気軽に取り換えも可能ですが、プロが施工したデッキやフェンスは、修理も大変です。そして何より、お客様からの信用を失墜しかねません。 使い古した杉の足場板は、長年の過酷な使用の過程で、少なからず木材腐朽菌が隠れ潜んでいます。乾燥した状態では、その動きも封じ込められますが、雨が降って長らく湿気た状態でも続こうものなら、その活動は日に日に活発になり、いづれ板も朽ち果てていくことでしょう。 杉足場板は、ほぼ例外なく腐り易い白太(しらた)と呼ばれる辺材(木材の外周に近い部分)が相当の割合で入っています。とにかく、この白太部分から腐っていきます。新築時に防腐剤を一度塗ったからといって、何十年も腐らずにいることは難しいでしょう。 使用条件によって、その耐用年数には開きがありますが、どちらにしても適材適所の名の通り、屋外での使用にはエクステリアウッドと位置付けられる高耐久な材料をお選びください。 エクステリアが得意なWOODPROで使用している樹種は、その基本素材として国産杉の赤味(あかみ)と呼ばれる芯材部分とプロの業者さんには根強い人気の米杉(ウエスタン・レッドシダー)を取り揃えています。 聞き及ぶところでは、住宅展示場のモデルハウスで未処理の使い古した杉足場板が利用されたケースもあるとか。住まわれる施主さんが、そんなに腐り易い材料であることとはつゆ知らず、見た目のカッコ良さだけに心を奪われてしまったとしたら、後々後悔することとなり兼ねません。 エクステリアといわれている分野で、唯一オススメしてもOKなのは、屋根のあるベランダのデッキとしてのご利用くらいです。ここなら紫外線で劣化はしますが、常に乾いた状態が保てるのであれば住宅(おもにマンション)の要求耐用年数(10年程度)以上が期待できますので、バランスするでしょう。 最後にもう一度……使い古した杉足場板の屋外使用はオススメできません。 適材適所な素材を選んでいただきたいと願っています。 ※新品の足場板をご利用になる場合は、防腐対策を施した上でご利用になってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.27 14:09:42
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