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カテゴリ:アジのある杉足場板NEWS
人気の5mm厚に挽き割った杉足場板「T-5シリーズ」。
店舗内装にとどまらずマンションや一般住宅でのご利用も増えてきています。 その際によく質問のある隙間や割れの問題について参考になればと思い、東京の自邸マンションを1年ちょっと前にリノベーションした物件のその後をレポートします。 先ずは写真をご覧ください。 床~玄関からリビングに向けて 床クローズアップ~一番隙間の目立つところです。下地合板にボンドがはみだしているのが白く見えます。見ての通り、施工は合板を捨て張りし、弾力性のあるウレタンボンドとフィニッシュネイルを併用しています。仕上げはワトコのクリアオイルを一度塗りで(現在のオススメは自然検討塗料のLIVOSです。当時は取り扱っていませんでした。)、その後メンテナンスはしていません。 リビングで一番目立つところのアップ。隙間もですが、割れも発生しています。 私としてはまったく気になりません。こうやってクローズアップして改めて気づく程度です。 南側のベランダに面したところは日当たりがよく、板の乾燥も進み、結果収縮します。板そのものは接着剤でしっかり固定されているので、板の弱いところが割れていく傾向があります。その分、北側の内廊下に比べると気持ち割れが多いようです。 壁は石膏ボードにボンドとフィニッシュネイルで施工、仕上げは見ての通り白でデザインしました。 ところどころに割れが発生していますが、全体の雰囲気と馴染んでおり全く違和感はありません。 リビング天井~程よく割れが入って使い古した感が出ています。 天井クローズアップ~こうやってアップしたら確かによく割れています。(特にこの周辺がなぜか集中して割れていました。)床に布団ひいて寝る時に目に入りますが、普段はまったく気になりません。 例えば店舗の場合、一般の住宅同様の路面店と、デパートの中のように空調がガンガン効いているところとでは板に対するインパクトが違います。商品そのものの平均含水率は18%前後ですので、一般に施工後により乾燥が進み、板が収縮していく傾向があります。 一般に業者さんによる施工の場合、ほぼ例外なく上記同様にボンドとフィニッシュ併用が標準でしょう。その場合は、板に力のある35mm厚や15mm厚と違って、板そのものが収縮して板と板の隙間が広がるよりも、木の繊維の弱いところが先に悲鳴を上げて割れる傾向があります。上記の例がその典型です。 一方で、一般の方を中心にお手軽な両面テープで仕上げるというのが人気となっています。雑誌で特集されたこともあり、とりわけ原状回復を求められる賃貸住宅やマンションでは人気です。現状の床の仕上げをそのままにして、薄いベニア板を敷き詰めて保護し、その上から板を両面テープでお手軽に仕上げるという方法です。 この場合は、両面テープの接着力が弱いと板の収縮に耐え切れず、結果として板と板の間の隙間が広がる傾向があります。割れは少ないけど、その分隙間が大きくなるということです。その隙間ですが、どうにも気になるという場合は、市販の木工パテを隙間に充填されることをお勧めします。 (参考ブログ 2009/04/23 T-5シリーズ施工モニター【一般のお客さん施工】の写真22、少し高度ですが写真21の埋木法もあります。) ※両面テープはホームセンター等にたくさんの種類があり、接着力も違います。 現在はコストパフォーマンスのいいオススメの両面テープを併せてお求めいただいけますので、ご希望の方はそちらをご利用ください。それでも南側の日当たりのいい場所では、浮き上がってくることは想定されますのでご承知置きください。 以上のように実に扱いずらい素材ですが、その特性を理解いただきご利用いただければ幸いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.23 21:22:48
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