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2005/06/07
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 前回は動詞の活用形でした。今回は動詞の活用の種類。 前回の活用形で使った「あとに続く言葉」のうち、「ナイ・マス・。・トキ・バ・命令口調(ヨ)・ウ・ヨウ」を使って「書く・見る・寝る」という動詞をそれぞれ活用させて見ると次のようになります。


 「書く」は「書かナイ・書きマス・書く。・書くトキ・書けバ・書け(ヨ)・書こウ」となって活用語尾は「か・き・く・け・こ」の5つの音が出てきます。このように「ア・イ・ウ・エ・オ」の五段全ての母音を使って活用する動詞を『五段活用動詞』と言います。
 「見る」は「みナイ・みマス・みる。・みるトキ・みれバ・みろヨ みヨウ」となり、活用語尾だけ集めてみると「み・み・みる・みる・みれ・みろ・み」と「み」の音ばかりを必ず使います。このように「イ音」という上一段(かみいちだん)の音を使って活用する動詞を『上一段活用動詞』と言います。
 「寝る」は「ねナイ・ねマス・ねる。・ねるトキ・ねれバ・ねろヨ ねヨウ」となり、活用語尾だけ集めてみると「ね・ね・ねる・ねる・ねれ・ねろ・ね」と「ね」の音ばかりを使います。このように「エ音」という下一段(しもいちだん)の音を使って活用する動詞を『下一段活用動詞』と言います。

 
 上記の3つの活用を使う動詞は種類が多いのですが、分類上、これにどうにも当てはまらない特殊な活用の動詞があるのです。それが「来る」と「する」です。


 「来る」は「こナイ・きマス・くる。・くるトキ・くれバ・こいヨ こヨウ」となり、活用語尾を集めてみると「こ・き・くる・くる・くれ・こい・こ」と母音がコロコロ入れ替わります。カ行を使った変な活用をするので『カ行変格活用』と名前がつけられました。略して『カ変』といいます。『カ行変格活用』は日本語に「来る」の一語のみです。
 一方、「する」はさらにやっかいで、「しナイ・しマス・する。・するトキ・すればバ・せヨ・しろヨ しヨウ」となるのですが、ほかの動詞と違い、未然形に「さレル・せヌ」といった「さ・せ」が出てきてしまいます。これは上一段や五段とは全く違う活用のしかたです。サ行を使ってメチャメチャ変化するので『サ行変格活用』と言います。略して『サ変』ともいいます。単体の「する」だけではなく、「研究する」「勉強する」「学習する」など「する」と合体してできる「複合サ変」というのも同じ活用をします。


 さて、ここまでで5つの活用の種類が出てきましたから、区別のしかたと一緒に整理してみます。記憶する順番も考慮して配列も変えてみます。


◎ ポイント 動詞の活用の種類の確認事項。

《特殊な変化》 まず暗記してしまおう!見分けを使ってはいけない!

カ行変格活用  「来る」一語のみ

サ行変格活用  「する」「~する」の形のみ

《数が多く見分けを必要とするもの》

 活用の最初の未然形で見分けがつきます。「ない」という言葉をつけてみて「ない」の前の字の音で判断します。あとでやり方を述べます。

五段活用  「ない」をつけて前の字の音を伸ばすと「ア」になる。
        「書かア-ない」→「書く」は『五段活用』です。

上一段活用 「ない」をつけて前の字の音を伸ばすと「イ」になる。
        「見イ-ない」→「見る」は『上一段活用』です。

下一段活用  「ない」をつけて前の字の音を伸ばすと「エ」になる。
        「寝エ-ない」→「寝る」は『下一段活用』です。

 
 
 以上のポイントを使って『ムカつく』って何段活用の動詞か考えて見ましょう。

 「来る」でも「する」でもないから、見分けるために「ない」をつけてみて「ない」の前の字の音を伸ばして考えます。「ムカつかア-ない」となって「ア」の音が出てきます。だから『五段活用』というわけです。「むかつかなアーい」と女子高生みたいに「な」の音を伸ばして考えてはいけません。「ない」の前の字を伸ばして考えるのです。


少し例題で練習してみましょう。

例題)次の動詞の活用の種類は何か。

1 話す
2 起きる
3 出る
4 勉強する

1は「話す」に「ない」をつけてみて「話さ-ない」とします。「話せ-ない」と考えてしまうと誤りです。「話せ-ない」は「話せる」の未然形であって「話す」の未然形ではありません。「話さ-ない」と作ったら、「ない」の前の字の「さ」を伸ばして読んでみます。「話さア-ない」となって「ア」の音が出てきて、上記の見分けの表で調べてみると、「ア」の音が出てくるのは「五段活用」だとわかります。

2の「起きる」は「ない」をつけて「起き-ない」とし、「ない」の前の字の
「き」を伸ばして読んでみると「起きイ-ない」となって「イ」の音が出てきます。そこで「上一段活用」だとわかります。

3の「出る」も同じ要領です。「出る」に「ない」をつけて「出-ない」とし、「ない」の前の字の「で」を伸ばして読んでみると「でエ-ない」となって「エ」の音が出てきます。そこで「下一段活用」だとわかります。決して「出なアーい」と「な」の音を伸ばさないように注意しましょう。全部、五段活用動詞として間違えてしまいます。

4は「勉強する」ですから「勉強し-ない」と考えた人は誤りです。そのままでいくと「イ」の音が出てきますから「上一段活用」と考えてしまうことでしょう。「~する」ですよ。「サ行変格活用」じゃないですか。「~する」を見たときは絶対に「ない」をつける前に「サ変」と見抜けるようになってください。「サ変」と「上一段」は最初は同じ「イ」の音で始まりますが、途中の音の変化が違うのでした。テストでは出題者はここを狙っています。「カ変」も同じです。「来オ-ない」などと作って「オ」の音になるのはと考えていたら百万年考えても答えは出ません。「来る」を見たらすぐ「カ変」と答えるのです。


 【最後に注意点】「活用形」と「活用の種類」って何が違うの?なんかややこしいと感じる人も多いかと思います。「活用形」は未然形とか一つ一つの活用の形で、「活用の種類」の方は未然形から命令形までの6つの活用のしかたにつけられた名前です。

 だから「活用形」は何?と聞かれたら、「○○形」と同じ漢字3文字で考えるようにし、「活用の種類」は何?と聞かれたら、同じ5文字の「上一段活用」とかで「○○○活用」と答えるのです。答え方を間違えるという人が毎年あとを絶ちませんので厳重に注意しておきます。長いほうなのか、短い方の答えを書けばいいのかちゃんと判断をつけられるようになってください。 今日はここまで。

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【管理人独り言】テーブルタグで活用表が作りたかったのに結局できませんでした。いつか書き直します。トホホ。





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Last updated  2005/06/08 12:43:30 PM
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