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カテゴリ:news
安倍内閣が推し進める今回の安保法案は、自衛隊が米軍のために物資供給などに携わる後方支援活動が従来の「非戦闘地域」限定から戦闘発生可能な地域(戦闘地域)にまで拡大され、その後方支援活動で多数の自衛隊員の死傷者を出す可能性のある非常に危険なものです。 テレビ朝日系の報道ステーションを見ていましたら、8月30日の国会前に安保法案反対で集まった12万人のデモ(主催者発表)の報道がありました。 ↓ http://www.dailymotion.com/video/x33vmtt シールズ(SEALDs:Students Emergency Action for Liberal Democracy-s 自由で民主的な日本を守るための、学生による緊急アクション)の若者たちのみならず、様々な年代の人々が安保法案の危険性に危機感を感じて国会前のデモに参加したようですね。創価学会の支持者も与党として公明党がこの法案に賛成していることに強い疑問を呈し、77歳の戦争体験者の年配者がこの法案の対米従属性の危険性とインチキ性を語り、海外メディアの報道の紹介で、ドイツの国営放送が同国で「憲法解釈の変更」によって海外派兵に転じ、後方支援に活動を限ったアフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)に参加し、50人以上の犠牲者を出したことなどを報じていたのが特に強い印象に残りました。 ところで、このデモには私たち団塊世代が若かりし頃にお馴染みだった過激派デモのヘルメット、ゲバ棒の姿が全く見当たりませんでした。この点について産経新聞8月31日(月)7時55分配信の「学生団体『シールズ』とは 洗練イメージで存在感、一部野党が賛同」に興味深い記事を見つけました。 ↓ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150831-00000067-san-soci 「中核派など“古参”の極左グループに対して過去の内部抗争や過激行動を厳しく批判。シールズの活動に合わせビラ配りや勧誘を行う活動家らとのトラブルも発生した」とのこと、「日本の自由民主主義の伝統を守るために、従来の政治的枠組みを越えたリベラル勢力の結集を求める」学生組織であるシールズの若者たちは過去の忌まわしい教訓をしっかりと学んでいるようですね。 2015年8月29日放送のラジオフォーラム第138回では、司会を景山佳代子氏(社会学者/大学講師)が担当し、ゲストにSEALDs KANSAIのメンバーの佐伯宗信さん、寺田ともかさんを呼び、「SEALDs運動は2015年の安保闘争なのか?」と題して放送されましたが、そこで寺田ともかさんは「過去の学生運動は暴力に走ってしまったが、そういうことにはならないようにしようと思った」と語っています。 ↓ https://www.youtube.com/watch?v=3MDOGVzNVe4&feature=youtu.be&t=4m19s https://www.youtube.com/watch?v=3MDOGVzNVe4&feature=youtu.be&t=25m40s 過去の学生運動が全て暴力に走ったわけではありませんが、 シールズのデモのスピーチでは過去の学生運動のような難解なサヨク用語は使われず、誰にでも理解されるフツーの言葉が使われ、抗議集会の参加を呼びかけるフライヤー等の写真にはカッコよさが追及され、デモ当日には太鼓の音に合わせてノリのよいラップ調のシュプレヒコールを叫ぶところに「いまの若者ならでは」のイキのよさを感じます。団塊世代の元全共闘とか元べ平連だったなんてオジサン、オバサン連中がシールズの活動内容に横からいろいろ口出しして来そうですが、老害として無視するのが一番だと思います。 なお、このSEALDs関西の寺田ともかさんによる2015年8月30日の国会前でスピーチを紹介しておきます。このスピーチの映像はIWJ Independent Web Journalにアップされたものです。 ↓ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/260891 寺田ともかさんは、このスピーチで2004年11月イラクのファルージャで米軍が行った総攻撃での民間人に対する無差別殺人という戦争犯罪を例に挙げて、こういった殺人に日本も積極的に関与していくことになるのではないかとの危惧を語っています。 なお、シールズのリーダーの奥田愛基氏のことはよく知らないのですが、Webマガジン「ぽこぽこ」で小林よしのり氏と奥田愛基氏の対話が載っています。 ↓ http://www.poco2.jp/special/talk/2015/09/kobayashi-sealds/ また「荒川強啓デイ・キャッチ!」では奥田愛基×鳥越俊太郎×近藤勝重 「若者の行動でニッポンは変わるのか」が放送されています。どちらも参考にしてください。 ↓ https://www.youtube.com/watch?v=2TZoj1B0K5E ところで、武藤貴也という衆議院議員がシールズの主張を「だって戦争に行きたくないじゃん」という自分中心、極端な利己的考えに基づくものとツイートで批判したことに対し、民青に属しシールズの一員だと名乗る浪人生が「ふざけんなよ。てめーの体のすべての穴に五寸釘をぶち込むぞ」なんて脅迫的で暴力的な言葉で悪罵したことがネット内で拡散しています。現在のネット社会では、誰もがシールズの一員だと名乗ることが出来ますから、シールズの活動が評判を呼ぶと必然的にこんなトンデモナイ跳ねっかえり人物も出て来るのでしょうが、シールズが本当に健全な組織なら自浄作用が働くと思いま す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年09月09日 14時01分02秒
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