韓国で考える

韓国と北朝鮮の長官の会談が決裂した。
韓国は日本に強く出て、北との融和を図ったところで、結局北に振り回されている。
ノムヒョンは国内の支持率もかなり悪いが、国際社会での支持率も失って、このままでは韓国史上最低の大統領の烙印を押されかねない。

では本題。

もう韓国では過去のものとなったワールドカップだが、その中でとある解説者が話題になった。
ご存知の方も多いと思うが、シンムンソン氏である。

この方韓国とスイス戦のオフサイドの疑惑判定で、スイスの選手がオフサイドでなかったと実況中継の中で言って、韓国で、特にネティズンの間で最高の批判を浴び、結局、それ以降の試合で解説することなく、韓国に帰国してしまった。
本人は最初個人的事情で帰国したといったが、後にSBS（ソウル放送）の方から、帰国しろといわれたと告白した。
つまりシン氏が解説をしたら国民がSBSを見なくなり、視聴率が問題になるからということである。

帰国後もネット上で騒がれ続けていたが、シン氏は反論を始めた。

正しいことは正しいと言わないといけない。
それがどんなに国民が感情的に受け入れがたいものであったとしても。
国民誰もが、オフサイドだったという感情になっていたとしても、感情で正しいことを正しくないとするのはよくない。
正しいことを言うのに国民の感情を気にしてはいけない。

と言うことである。

それで国民、と言うよりはネティズンはもっと火がついて、かなりの騒ぎになった。

だがこの方もともとは韓国で一番人気のあるサッカー解説者である。
特にこの方の人気を決定付けたのが、９７年９月２８日日曜日。
何の日か分かる人はいるのだろうか。
ヒントは私がなぜこの日を覚えているのか・・・・・？

在韓日本人としては、かなり納得する部分がある。

正しいこと、真実を韓国ではなかなか言えない。
言うと国民感情が爆発して韓国に住めなくなる。

日本の本音、真実など、間違っても言えない。
いや言っても聞かない。
実際言う人は少しいたりもする。
その場合必ず爆弾のような反論が返ってくる。

日本に行ったことがある、或いは住んだことがある韓国人の中で、実際の日本は韓国で思われているような日本でないと気づいている人は、結構いる。
私は日本人であると言うことで、そんな人にかなりあった。
また実際、日本のことを悪く言う人に、日本は実際はそんなことないと教えてあげている人も見たことがある。
それでも聞かない。
日本に行ったことがない人が、日本に行ったことがある人、或いは日本人から日本に対する間違った考えを指摘されても認めない。

私は反日感情は認める。
日本が支配して韓国人の心を傷つけたのは事実だから。

だが間違った日本観がはびこり過ぎる現状は憂慮している。
大体国が違うと、誤解もあるものである。
日本だって韓国のことをよく理解していない部分も無きにしも非ず。
ただ程度と言うものがある。

だが韓国人が誤解しているのは、別に日本に関するものだけではない。
シン氏も今国民の誤解の中で、真実の主張をしている。

ここ数年ほど、シン氏のように真実に生きようとする韓国人が出てきている。
それによる国民との摩擦も大きかった。

今韓国は変わり始めたのである。

と無理やり信じながら、今日も私はこの国で生きる。

ちょっと大げさだった・・・・・・。


さて最後、９７年９月２８日とは？

９８年フランスワールドカップアジア予選、東京で韓国が日本に逆転勝ちした日である。
間違いなく韓国サッカー史上最高の伝説の試合である。
この試合シン氏が解説をしたが、その解説に国民がしびれた。

ゴーーーーーーーーーーーーール！！！！！！！！！！！！！！！！！
イーーーーミンーーーーーソーーーーーーーーーン！！！！！！！！！（イミンソンという逆転ゴールを入れた人）

私はその時韓国のテレビの前で言葉を失っていた。