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テーマ:韓国!(16903)
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韓国では3月から新学期なので、子供のいる人は新しい出発である。
うちは長男が勉強が難しくなると言われる3年に進級、次男が小学校入学、末っ子がオリニチブ5歳クラス(日本で言えば満4歳になる学年)に入り、特に家内は目を回している。 先週早速韓国で親が先生に会うには一番いい機会である、父兄による教室の掃除に家内が2回行ってきた。 そこで3年生の担任と掃除の後、他のおばさん数人も含めて、お茶を飲んだ時。 うちの息子は幼くて子供みたいだと担任に言われた。 また他の子に泣かされて、かわいそうな雰囲気で泣いていたと言う先生の話。 いじめられたのか・・・。 親としては気になる。 一方他の子の母親には先生が激励するような雰囲気であって、何で自分にだけあんな言い方するのかと少しご機嫌斜めでもあった。 だが先生にそんな言い方をされたりすると、不安の方が先立つのは母親の心理。 ところが後でうちで息子に聞いてみたら、泣きはしたが、口から血が出たので涙が出ただけだと、けろっとしている。 自分も相手をたたき、悪口言ってやったから、大丈夫だと言う。 何か担任の言うこととはちょっと違う。 やんちゃと言うか幼いと言う指摘はあっているだろうが。 ちなみに先生は50手前のおばさん。 雰囲気としてはしっかり者と言う感じだそうだ。 私の経験上、韓国50代以上は、曲者が多い。 上から下の人間を押さえつける癖もある。 ここまで読まれた方の中で、韓国では先生が父兄にそんな言い方するのかと思った人もいるかもしれない。 するのである。 韓国では。 長男は10月生まれで、遅く生まれたほうだというのもあるが、はっきり言って、やんちゃのガキである。 幼稚園のころから、小学1年生、2年生とずっと幼いと言われ続けてきた。 ただ毎年2学期になると、態度がよくなってきたとほめられたりもした。 話を元に。 私が家内を元気付ける。 「そんな先生の言うこと、ほっとけ。 そいつら男の子の育て方が分からんやつらや。 おりこうさんになれという教育ばかりされたら男の子はうまく育たん。 まったく韓国はその辺わかっとらん」 (注:私は関西人ではありません) 先週、家内はある幼稚園の先生出身のおばさんと会ったそうだが、そこでいかにおりこうさんに育てるかという即席講演会(?)をされたそうである。 またオリニチブの先生からも末っ子が幼いと言われた。 実際遅生まれで幼いのだが。 そして長男の新しい担任。 家内が先週心がかなり揺れていた。 不安がっていた。 不安がる家内を見て、私も気になった。 だが私は正直、家内よりも教育に関しては自分なりの哲学がある。 だからそんな話を聞いても、家内ほど不安がりはしない。 特に男の場合、こういう面があってもいいと思う。 「ワンパクでもいい。たくましく育ってほしい。oooハム。」 また次男が早速先生に怒られたよと笑いながらうちで話していた。 誤解のないように言うが、怒られたのは自分は遅い方だということであり、本人の話ではやんちゃではないとのこと。 まあ怒られたと言うよりは注意だろうが。 その話を日本の母に電話でしたら 「男の子は怒られながら、育つんだ。いいねえ。」 それで私も100%吹っ切れた。 さすが日本の母は違う。 男二人育てただけある。 そして家内にもう一言。 「外での子供への評価なんか気にすんな。 多少ワンパクでもいいんや。」 (またなぜか関西バージョン) その影響かも知らないが、家内は最近男の育て方、女の子の育て方に関する本を読み始めた。 韓国の本だが、作者は日本人だそうである。 日本の人は意外に思うかもしれないが、韓国もいい子に育てようとする傾向が強い。 やんちゃ、ワンパクはそんなに評価されない。 大人の言うこと聞いて、勉強して、いい子にしなさい・・・という先生、親が多い。 この風潮のおかげでうちの息子はよく問題児扱いされた。 時と場合のもよるが。 昔の日本(特に田舎だろうが)は外で遊べ、喧嘩でもしろと言うような感じがあった。 ただ最近の日本の親はどうなのかは知らないが 私は、勉強もいいが、スポーツしたり、自然の中で遊ぶ経験も貴重だと家内には常々言っている。 勉強しか知らない人間は人生を豊かには送れない。 そして韓国で、特に20,30代でそんな勉強、試験でいい点取ることしか、考え切れない若者も増えてきている。 そんな子は当然、社会生活がうまく行かない。 ある大学教授で幼稚園を経営している人が言っていた。 自分の娘は韓国で一流大学に入ったが、勉強しかしてこなかったので、行き詰ってしまい、中退してしまった。 その経験上、幼稚園ぐらいは遊ぶことが一番の子育てになると。 家内の知り合いのおばさんは、自分の夫がこう言ったと言ったそうである。 子供はやんちゃの方がいいと。 勉強のできた優等生とやんちゃな子がいて、学生時代は優等生がほめられたが、20代、30代と生きていきながら、社会でうまくやって言ったのは、やんちゃ出身の方だったそうである。 その優等生だった子は本人(知り合いの夫)であるそうである。 教育と言うのはその人の主観がかなり入ってくるものであるから、私の考えが典型的日本人の考えではないかもしれない。 いや典型的日本人とはおそらく違うだろう。 私みたいに変なやつは。 また男と女でも考え方は違う。 息子か娘かでも育て方は違ってしまう。 ただそんな中で私が感じtる韓国の子育て。 男親は、子育ては母親のものだと、金は出すが手は出さないと言う感じを受ける。 それで子育ての大部分は母親の仕事になる。 また幼稚園、小学校の低学年と、女の先生が多い。 ところが女性は、子供にはおりこうさん、いい子になることを期待する。 もちろん勉強も含めて。 それはそれでいいことである。 ただそればかりでは、特に男の子はどうかなと言うのが私の個人的印象である。 いや男の子に限らず、女の子でも、なんと言うか・・・・難しいのだが、もっと心の育った子供に育てることを考えないといけないのではないかと思う。 意欲、思いやり、勇気、克己心・・・・・。 まあとにかく韓国では人の言うことにはあまりまどわされないほうがいいと言うのが私の結論。 そのためには自分でしっかり、研究して、時には人の意見も参考にして、しっかりとした教育観、人生観を持っていないといけない。 そのことを悟った家内は、人生、考え方の新しい世界を開いた喜びが少しずつできてきているようである。 しかもそれは日本人の夫、日本人の書いた本によって悟り始めたものである。 それと同時に、またいっそう韓国のあり方に疑問を持ち始めている。 韓国人でありながら、そうなるのは結構楽ではない。 親も子育てしながら、学んでいくのである。 偉そうなこと言っているが、もちろん私も学んでいっている。 人生生涯修行である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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