オカルト人生の胎動(JFK事件の決着と羽根ライン)
その後、オカルトから少し距離を置いて、JFK暗殺事件絡みでやり残した仕事に着手します。それは首都ワシントン滞在中、米国公文書館に連日のように日参して集めた資料を基に本を書くことでした。その中でもCIAの事実上の非合法工作員であったマリタ・ロレンツの証言録は公にすべきだと思って書き上げたのが、2006年10月に出版した『カストロが愛した女スパイ』(成甲書房刊)でした。 同じ非合法工作員で、1970年代に米下院議員のトマス・ダウニングらにJFKとマーチン・ルーサー・キング殺害事件を再度調査する委員会を立ち上げさせるきっかけをつくったロバート・モローの証言を合わせると、JFK殺害の真相とその動機が浮き彫りになるわけです。 前にも書きましたが、私がアメリカ滞在当時に取材したトマス・ダウニングもハワード・K・スミスもジャック・アンダーソンも皆亡くなってしまいました。皆真実にあと一歩のところまで近づいていた人たちです。ダウニング氏などはもう真相はわかっているようでもありました。 この2006年の本によってJFK事件は卒業して、いよいよ最後に残された最大の謎の解明に挑むことになります。 それは「羽根ライン」の謎解きでした。 私の中には、今生で羽根ラインを見つけたからには、私の前世でも何らかのかかわりがあったはずであるという確信がありました。 そこで私の前世の記憶の糸を手繰るために同年12月に、退行催眠を施術してもらうことにしたわけです。(続く) P.S.ところで、その前世に関連して『前世は自分で診断できる』(河出書房新社刊)は、紀伊国屋書店では昨日から販売が開始されたようですね。 精神世界12位、人文61位が初日(10月20日)のランキングだったようです。紀伊国屋書店