よろず屋の猫

戦いの前にリーダーが声を上げる。
「虫一匹たりとも根絶やしにしろ。」とリガルド。
ミリアは「生き残れ。」

あらすじはこちらでどぞ。


ピエタに向かうラキ達。
「さぁ、南へ、ピエタへ向かおう。僕たちがつく頃には全てが終わっているはずだから。」とイースレイ。

覚醒者の軍が近付いているのを感じるクレアたち。
妖気の質、大きさ、数、何もかもが違う。

覚醒者の軍の中、一人だけ人間の姿を取っているリガルド。
「ありがとう。」とスタッフさんに感謝したいですー。

偵察に出した覚醒者三人は、失っても惜しくない者、ピエタの街にあの三人を倒せる戦力があると分かっただけで充分、とイースレイは言った。
「南へのルートを確保する。我がイースレイの名に於いて。」
イースレイのその言葉を戦闘開始の合図とするリガルド。
「虫一匹たりとも根絶やしにしろ。」

ミリアは大剣を抜く。なんとしても・・・。
「生き残れ!!。」

リガルドとミリアのこの二つのセリフで、クレイモアの状況が分かるし、ミリアの気持ちが胸にせまってくるし、広げればそこにいるクレイモア達の気持ちまで想像できるのですよ。
上手いなぁ、と思いました。

次々と殺されるクレイモア。

一方、遠くでそれを感じ取るイースレイは「遠くで儚い命が一つずつ消えていくのが、何だか愛おしくてね。
・・・と微笑んでます。

それでも必死に戦うクレイモア達は、その能力を生かして連携を取り、覚醒者を倒す。
二本の大刀で覚醒者の振り下ろす腕を止め、仕留めるのを他のクレイモアにまかすウンディーネ。
チームのクレイモアが時間を稼いでいる間に力を溜め突くジーン。
チームのクレイモアのピンチを助けるミリア。
剣を抜く速さで雪煙を上げ、覚醒者の視界を妨げ、斬りかかるクレアとフローラ。

崖の上から戦況を感じ取るリガルド、「時間がかかりすぎる。」
倒された覚醒者は三、クレイモアは五。
強いクレイモアは五、それがリーダーと見るリガルド。

ラキはプリシラが居ないことに気付き、探しに。
「化物。」と叫ぶ女、落ちているプリシラの服。
洞窟の中、裸のプリシラがいる。
人間の内臓を食べている。

ピエタの街。
一斉に退く覚醒者たち。
「すさまじい者がくる。」
現れたリガルドは「もうこれ以上、うちの戦力を失うわけにもいかなくてね。」
解放する妖力、表す正体。
「バカな。」と色を失うミリア、「何故ここに、銀眼の獅子王・リガルド。」

ミリアはリーダーと言う手前、一番状況が分かっていながら、今まで感情を顔に出すことがなかったんですよね。
それがこの時は驚愕している。
リガルドの実力が分かろうというもの。

リガルドの目的は各隊のリーダーをつぶす事。
あっけなく倒されるベロニカ、ウンディーネ。

洞窟の中、プリシラに剣を振りかざすラキ。
プリシラは泣いている、「パパ、ママ、お兄ちゃん、お姉ちゃん。」
だからラキは斬りかかれない。
イースレイが現れてプリシラにコートをかける。
「妖魔じゃない、覚醒者だよ。人がなったものだ。」
泣きながら人の肉に噛み付くプリシラ。
プリシラを後ろから抱きしめるラキ、「ダメだよ、やめるんだ、そんな事。」

笑ってるんですけど、イースレイ・・・。

リガルドの目的は各隊のリーダーをつぶす事。
あっけなく倒されるベロニカ、ウンディーネ。
ジーンも倒され、クレアが妖力解放、しかしリガルドは軽くはたくだけ。
フローラも逝く。
咆哮を上げるリガルド。


作画は安定しているし、クレイモア側、ラキ側と頻繁に場面転換しているのに、緊迫感は続いたまま。
『CLAYMORE』は余計なことに気を取られて見ないで済むから、物語の世界に浸れて好き。


リガルドがいっぱい出て来て個人的にすごく嬉しい回でした。
覚醒した姿は“獅子王・リガルド”って言うくらいだから、頭はライオンのイメージ、でもそれ以外は普通の覚醒者って感じ。
もっと雄雄しくも美しい姿(←どんな?)を期待してたんですが・・・。

強いです。
クレアはこれに勝てるのか?と本気で心配してしまう。
イースレーが「一番、一度火がついたら手がつけられない」のはリガルドだと言っていたから、それが判断力なんかも吹っ飛ぶと言う意味なら、つくとしたらその辺り?。

イースレイに「銀眼の獅子王・リガルド」と言われて、リガルドは「出来ればその呼び方は・・・。」
名前は過去の物、しかし呼ばれたくない気持ちの原因、何かあったのでしょうか。
見たいなぁ。


デネヴに「一人で気張るな。」と言われたウンディーネ。
チームに仕留めるをまかせて覚醒者一体を倒しましたが、リガルドにやられました。
ジーンも倒れました。
「この戦いで共に必ず生き抜きましょう。」と言っていたフローラも。

クレイモアの生存者はとても少ないだろうと予想していますが、“人”を見せてくれたクレイモア達が、こうも次々と、そしてあっけなく殺されていくのを見るのは辛いです。


ラキはプリシラの正体を知ってしまった。

家族を殺された記憶に泣きながら、しかし人の内臓を食べている。
今回一番衝撃だったのはこのシーンでした。

哀しい記憶、憎むべき対象の妖魔、その記憶がありながら、人肉を欲している。
そんな自分に怖ろしさを感じているようには見えませんでしたが、あどけない様子が痛々しさを増す。

プリシラは覚醒直後は人の心を失った風だったので、記憶に泣くのが意外でした。
何があったのでしょう?。

プリシラを「妖魔じゃない、覚醒者だよ。人がなったものだ。」と言うイースレイ。
人として生まれながら、妖魔の力の誘惑に負け、人を食べる化物になったしまった。
覚醒者はそんなことに頓着しなくなっているのかと思ってましたが、イースレイはどうなんでしょう。
心の底に何か思うものがあるんでしょうか。

ラキはかなり危ない状況?。
今はまともにモノを考えられないかもだけど、冷静になれば、覚醒者を庇護できるイースレイが普通の人間じゃないってことは分かるよねぇ。
イースレイはラキが斬りかかろうが一向気にしないだろうし、連れて歩くのも一興、暇つぶしくらいには思っても、問題はラキ。

クレアに再び会う、イースレイのそばに居れば、覚醒者を狙うクレアに再び会えるチャンスは増えるはず。
自分の感情を殺して、心を隠すだけの強さが、ラキにあるかどうか。


そしてイースレイ。
ラキがプリシラを抱きしめて「やめろ。」と言うそのシーンですら微笑んでますよ。
クレイモアが死んでいくのを感じながら、「愛おしい。」と言ったシーンでも微笑んでいた。

イースレイの怖ろしさって底が知れない。
これ程、怖ろしさが魅力的なキャラもそうはいないと思いました。





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