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ストレートネックの人が増えています。

ストレートネックは、ある意味現代病とも言えます。

オフィスワークで働いている人は、パソコンに向かって、うつむいた姿勢を長く続けがちです。

それがストレートネックを引き起こしてしまうのです。　


ストレートネックは、首の状態を表す言葉です。

ですから、病名ではありません。

頸椎の生理的前彎角度が30度以下になっている状態です。

ちなみに、正常な場合、頸椎の前彎角度は30～40度です。

頸椎の角度がどの程度ゆがんでいるかどうかは、レントゲンやMRIを撮影すると、すぐに分かります。

本来カーブしている骨の形が、まっすぐに近い状態になってしまっています。　

ストレートネックになると、肩こりや首の痛み、頭痛、肩が上がらない、腕のしびれなどの症状が現れます。

こうした症状に悩まされてしまうと、仕事中はもちろん、日常生活でもストレスを感じてしまいますよね。　


ストレートネックになってしまったら、すぐにでもお医者さんになって、苦しい状況を改善してもらいたいものです。

でも、ストレートネックに関して、整形外科では、現在有効な治療は確立されていません。

ストレートネックと診断されたら、整形外科では次のような治療が行われます。

★首の牽引
★電気マッサージ
★薬物治療　

しかし、これらの治療法を行っても、目に見える治療効果があるわけではないようです。

それどころか、かえって症状を悪化させてしまうこともあるようです。


たとえば、首を牽引するという治療法。

要するに、ゆがんでいるのを引っ張って治そうという治療法です。

椎間（ついかん）という、首の骨と骨の間を広げるのが治療目的です。

しかし、左右にねじれがある状態で首を引っ張ってしまうと、症状が悪化してしまうことがあります。

手にしびれが出るなど、他の部分に不具合が出ることも。

牽引して、的確に椎間を開くためには、熟練したな技術が必要とされます。

器具や機械を使って引っ張ればハイ解決、とはいかないのです。　


電気マッサージは、はっきり言って、治療とは言えません。

少なくとも、ストレートネックの治療とは・・・

マッサージって、そもそも、首の角度をつける治療ではないですよね。

少なくとも、まっすぐの状態の首を、正しい角度にカーブさせる治療ではない。　


一番まともなのが薬物治療ですが、薬を使うと、全身にも作用してしまうので、そこが心配です。

ストレートネックの治療における薬物治療は、首の筋肉の緊張を緩める目的で処方されます。

しかし、薬を使用すると、首だけではなく全身の筋肉を弛緩させてしまうのです。　


ストレートネックは、このような状況に置かれています。

つまり、現代人にとってとても身近なものなのに、医療機関では有効な治療法は確立されていない。

だからこそ、いかにして予防するか、が大切なのです。

仕事中、日常生活から気を付けて、ストレートネックを悪化させないように取り組みましょう！