弁護士は「相談室が主戦場」
静岡でもっとも美しい季節、春を堪能したいところだが、まるでジェットコースターのように過ぎていく日々。先日、喫茶店で注文した紅茶に添えられた砂時計の中の薄緑色の綺麗な砂が、時折煌めきながらさらさらこぼれ落ちていくのを見ながら、ああ、こんな風に時はさらさら過ぎていくのだと実感すると共に、こうやってさらさら過ぎていく日々に生きた実感を刻むのはやはり言葉しかないなあと思った。昨日より今日、今日より明日、明日より明後日、どんな混沌とした時代の中でも、私は私らしく日々成長して生きていきたい。先日、立て続けに打ち合わせを入れていた残業日、その日最後のお客様が、帰り際に「先生とおつきあいするようになって、弁護士さんの主戦場は、相談室なんだなあと思うようになりました。この部屋で誰にもいえない悲しみ、苦しみが受容され、整理され、言葉になっていく・・・。ドラマの世界では、法廷や断崖絶壁が舞台ですが、全然違いますね」と言ってくださった。全くその通りで、日常業務は、華やかでも派手でもなく、地道でコツコツとした下調べや打ち合わせがほとんどなのだが、そのことを他ならぬ依頼者の方が分かってくださっていたのだ、ということが、とても素直に嬉しかった。結果を求めていくその過程を、相談者や依頼者の方と大切に過ごしていくことが私たちの仕事の本質なのです。結果はこの上なく大事ですが、やはり結果に至る過程もまたこの上なく大事であり、「過程」の多くを過ごす空間は、言われてみれば確かに「相談室」が圧倒的に多く、「主戦場」という表現は、ぴったりですね。というわけで、ブログで紹介しますね、と書きつつ、余りにも慌ただしくてずっと書きそびれていた日出町法律事務所の「主戦場」たる相談室をちょっとだけご紹介!相談室は大小2つあるのですが、大きい方は知的でオフィシャルな雰囲気、小さい方はこじんまりと柔らかい雰囲気と、まったくイメージが違う部屋です。今日は、お子様連れのお客様を意識した小さい方の相談室をご案内します。まず、全景はこんな感じです。オレンジ色のソファーが主役です。子供と一緒の時は、面倒を見るにも抱き寄せるにも、椅子よりソファーの方が絶対使い勝手がいい!という私のこだわりをデザイナーTさんが実現して下さいました。ソファーの横には、小さいのですがキッズスペースがあります。積み木や絵本、ぬいぐるみ、色鉛筆、塗り絵が置いてあります。でも一番活躍しているのは、このマットそのものかも。ここでお昼寝をしていってくれた赤ちゃんもいますし、寝そべって絵本を読んでいってくれた男の子も、そして、こんな傑作を作ってくれた小学生の姉妹もいました!お子様連れのお客様にも、本当にお気軽に気兼ねなく、くつろいでご相談頂ければなあと心から思っています。どうぞお気軽にお越し下さいね。今日からまた新たな一週間が始まります。心を込めて日々一瞬を過ごしていこうと思います。