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cms@ebisu

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2010.02.26
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カテゴリ:番外!見聞録
今年の5月、6月に上演が予定されていた『放浪記』の公演中止が、本日東宝から発表されました。

2008年、シアタークリエでの2ヶ月に及ぶ公演のチケットが取れず、昨年5月に帝国劇場という大きな劇場公演のチケットを、ようやく手に入れることができました。
大劇場ながら2000回も重ねた作品の演出は流石!舞台の広さと客席との距離感を、初めて『放浪記』を観た観客に感じさせませんでした。
むしろ4時間出ずっぱりの森光子の、彼女が演じる林芙美子の年齢と経験の変化、この表現力に大きな感銘を受けました。
この大劇場で、一階席の後方にいる観客にまで届く彼女の想い。
何歳で何回目の舞台かなんていうことは、もはや私の頭からは消え去っていました。
しかし芝居の最後には、拍手をしながらそれらを思い出さないわけにはいきませんでした。

何回同じ作品、同じ役を務めても、観客にとってはその回限りということもあります。
舞台は一期一会であるという気迫が伝わってきました。
そしてそれが舞台の素晴らしさだと改めて教えられたのです。

ところで、今回の公演中止の理由は「4時間にも及ぶこの大作に出演することは、ご本人のお身体に差しさわりが生じるおそれがある」(「公演中止のお知らせとお詫び」より)ということです。
放浪記』が封印されたわけではないし、まだまだその表現力を様々な作品でも見せて欲しいと思います。
その願いをこめて、次回、森光子が立つ舞台を楽しみに待っていようと思います。

※右の写真は、昨年の帝国劇場。





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最終更新日  2010.02.27 00:15:21



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