カテゴリ:冥王星の黙示録/PLUTO関連
先月のビッグコミックオリジナル誌上で発表された『PLUTO』単行本第4集の発売決定ですが、今月の紙面および小学館コミックスのサイトにて発売日が明らかになりました。第4集豪華版(1,400円)は12月20日、通常版(550円)は12月26日発売予定です! ちなみに、第4集豪華版の特別付録は第3集に続いて浦沢直樹氏の昔の習作を収録した『まんがノート』になるようで・・・
さて、今月の『PLUTO』最新話はAct.36『憎悪の追跡の巻』。自らの忌まわしい過去を思い出しつつ、アドルフの警護任務に戻ったゲジヒトが、アドルフ一家と自分自身を付け狙うKR団の刺客と攻防を繰り広げ、そして至る結末が描かれます。・・・ってあれ? 今号のビッグコミックオリジナルは11月4日発売のはずなのに、今日もう店頭に並んでたぞ? すげぇ、まるで関西みたいだ(笑) 憎悪によって人間を殺害してしまったゲジヒトと、憎悪によってゲジヒトを殺そうとしていたアドルフ。人間とロボットという根本的な"種"の違いがあるとはいえ、二人が憎悪という感情に駆られて取った衝動は同じものでした。しかし、アドルフは「あくまで自分たち兄弟とゲジヒトの問題」と自分の闇に家族が巻き込まれることを望まず、ゲジヒトもまたアドルフの兄を殺したことを理由に彼の警護を放棄することはありませんでした。 そして、KR団の刺客が放った小型クラスター弾をSAAWで切り返すという荒技を披露したゲジヒトは、弾片で満身創痍となりながらもアドルフ一家を守り通したのでした。渾身の一撃を打ち消されて唖然とするKR団の刺客に、ゲジヒトが催眠ガス銃を向けて投降を促すシーンは、Act.1でヤク中のチンピラを叩きのめしたときの台詞の再来ですが、どこか機械的だったAct.1に比べて、今回のシーンは自らの任務を忠実に果たそうとする彼の強い決意が表れているような気がしました。 自分が殺そうとしたロボット刑事に命を救われ、さらに彼の口から「人間の憎しみは消えますか?」と問われて、ゲジヒトもまた自身の中に芽生えた憎悪という感情を恐れていたことを知ったアドルフはたまらず落涙。このゲジヒトとの邂逅はアドルフのこれからにどのような影響を与えることになるのか・・・今回のゲジヒトの台詞には、PLUTOという物語が目指す帰結の形の一端が見えるような気がします。 ・・・ただ、ゲジヒトが何故にアドルフの兄を殺害したのか、その詳細な経緯はまだはっきりしていないので、今後明かされることを期待します。 <今回のより詳細なレビューをご覧になりたい方は、当店のPLUTOコンテンツ"冥王のお部屋"までどうぞ(^^)> *注:ブログよりレビューのアップが遅れる場合があります お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.03 23:34:56
コメント(0) | コメントを書く
[冥王星の黙示録/PLUTO関連] カテゴリの最新記事
|
|