テーマ:仮面ライダー電王(403)
カテゴリ:時の世界の車窓から/電王関連(終)
前述の通り、日曜日は高知へ出かけていたので今回の電王は録画でチェック。来週も高知に出かけるので、電王の録画チェックも連チャンだ(笑)
【第8話 哀メロディ・愛メモリー】 クロウイマジンの空中攻撃に翻弄され、足を負傷してデンライナーに辛くも逃げ帰った良太郎とモモタロス。ハナは良太郎を気遣ってイマジンの契約者の元に行こうとするが、ハナでは優美とケンカになってしまうと考えた良太郎はケガを押して優美を探しに行く。 何とか優美を見つけてイマジンへの願いを聞き出そうとする良太郎だが、自分の願いが人間消失事件の原因になっているとは思いも寄らない優美は答えようとしない。そこへウラタロスが憑依し、遊園地でデートしながら得意の甘い話術で優美から願いの内容を聞き出す。それは、自分が結婚するはずだった男=友也を忘れることだったが、それが『四季』を聴く人間を襲うクロウイマジンの行動にどう繋がるのかがわからない・・・元に戻った良太郎は優美を友也のいる店に連れて行こうとするが、優美は友也とは二度と会わないと取り合ってくれない。 一方、デンライナーに戻ってきたウラタロスだが、ハナからの契約についての質問を「魚の骨を取るのはめんどくさい」とはぐらかす。「一度シメとく必要があるな」と早くも臨戦態勢のモモタロスに「無理だと思うよ。釣り竿の長さは変えられないし・・・つまりさ、僕と先輩の実力という釣り竿だよ」と挑発するウラタロス。「それって何か? この俺の方が短いって言いてえのか?」「ハハハ、長くはないよね~」かくて、他の乗客の迷惑も顧みず取っ組み合いを始める両者。オーナーに追い出されちゃえともう止める気も起きないハナだった・・・ 『Milk Dipper』に立て籠もる友也はイライラしながら優美が来るのを待っていた。戦々兢々とする尾崎と三浦だが、愛理は「イライラと待ってても星はなかなか動きませんよ。ゆったり構えてれば、星は自然に動くんです」といつものほんわかした態度で友也にコーヒーを勧める。彼女のコーヒーを口にしてようやく落ち着いた友也は、自分と優美が別れた経緯について話し始める・・・ 結婚式当日、些細なことでケンカになった友也と優美。友也はお揃いのオルゴールペンダントを怒りに任せて投げ捨ててしまい、優美にぶっ飛ばされてしまった。それ以来半年、反省した友也は優美と"決着"を付けようと思っていたのだ。彼がまだ優美を好きなのだと察する愛理。友也は傾いてる椅子を直したりしながら大人しく優美を待ち続ける。 結婚式の件以来、謝っても来ない友也のことなど早く忘れたいと言う優美を必死で説得しようとする良太郎。が、子供の三輪車にぶつかって堤下に落ち、テニスボールやらサッカーボールやらを立て続けにぶつけられ、何と這い上がったかと思いきや立て看板に蹴躓いてまた堤下に落ち、トラックに撥ねられそうになって見かねた優美に助けられる始末・・・ありえない不運ぶりに呆然とする優美。 「ホントに忘れちゃいたいものですか? 嫌なことがあったら全部・・・その方が幸せなんでしょうか?」 「死ぬ時にも思い出せないんですよ? その人のこと忘れたら、凄く楽しかった時のことも忘れちゃうんですよ? そういうのってやっぱり哀しくないですか?」 良太郎の言葉に心を動かされる優美。と、そこへ突如クロウイマジンが出現! 変身しようとした良太郎を足蹴にして優美を捕まえる。「おまえの望みが過去への記憶を繋ぐ・・・これが仕上げだ」そう宣言したクロウイマジンは優美のオルゴールペンダントを取り上げて踏み潰してしまう。イマジンは友也を忘れたいという優美の願いを、ペンダントから流れる曲を消去することと解釈したのだ。ペンダントを失い、本当は友也を忘れられないことをようやく自覚して涙を流す優美・・・ 立ち上がった良太郎の前に幻影となって現れるモモタロスとウラタロスだが、相変わらず仲が悪い。その隙にクロウイマジンは優美の過去へと飛んでしまった。何か考えがあるらしい良太郎は電王ロッドフォームに変身し、デンライナーで優美と友也の結婚式の日・・・2006年7月24日へと飛ぶ! 奇しくも仏滅のこの日、結婚式会場の教会で大ゲンカを繰り広げる優美と友也。だが、そこへクロウイマジンが実体化して来客たちを襲い始めた。そこへデンライナーで電王ロッドフォームが駆け付ける。「やっぱり適した釣り竿を使わないとね」デンガッシャー・ロッドモードでクロウイマジンを攻め立てる電王。クロウイマジンは空を飛んで反撃を試みるが、電王は逆にその隙を突いてロッドでクロウイマジンを絡め取って地上に引きずり倒した。良太郎はすかさずロッドフォームからソードフォームにチェンジする。「俺、参上! 亀にばっかいい格好させられるか!」電王ソードフォームは鬱憤を晴らさんとばかりにクロウイマジンを攻め立て、最後は"俺の必殺技パート3"で見事打ち破ったのだった。 戦い終えて、疲労困憊で地面に横たわる良太郎。その手には友也が投げ捨てたオルゴールペンダントが・・・戦いの直前、電王ロッドフォームがロッドで密かに釣り上げていたのだ。 夕方、ようやく『Milk Dipper』に優美がやってきた。またも掴み合いになりかけた二人だったが、友也はぐっと堪えて腹に入れていた物を優美に投げ渡す。ダイナマイトかと思われたそれは、友也が半年かけて新しく作り直したお揃いのオルゴールペンダントだった。「バッカじゃないの・・・」涙した優美は友也の自転車に乗って二人で家路に就いたのだった。 あの二人はきっといい夫婦になると願う愛理に、良太郎もお互いのことを忘れない方がよかったんだと思い、「姉さんも、忘れない方がいいよ、きっと・・・この望遠鏡のこと、思い出してみない?」と姉に呼びかける。店に飾られているその望遠鏡を怪訝な顔で見つめた愛理は、ふと訳もわからず涙を流していた。それを見て何かを察した良太郎は慌てて姉を夕食の支度に誘うのだった・・・ その頃、夜の街のどこかで、誰かに願いを呼びかける新たなイマジンの影が――――――「おまえの望みを言うてくれ。どんな望みも叶えたる!」 □□□□□□ オルゴールペンダントをお揃いで持つほど仲の良い恋人同士だったのに、結婚式当日(つか何で仏滅なんか選んだんだろうか・笑)に何の理由かついケンカ別れ。それ以来、お互いにまだ好きなのに意地が先行してしまい折り合えなかった優美と友也。今回はそんな二人の絆の再生の物語でした。 良太郎がわざわざロッドフォームを選んで過去での戦いに赴いたのは、友也が投げ捨ててしまったペンダントを回収して返すためだったようですが、現実の友也はすでに自分で新しいお揃いのペンダントを作り直していて、良太郎のささやかな厚意は今回は無意味で終わったようですね。 今回、初めて良太郎の意志で形態の使い分けを披露した電王。しかし、各形態がそれぞれイマジンとしての自我を持ってるだけに、フォームを変えようとする良太郎とそれを嫌がるモモタロスやウラタロスという展開が今から容易に想像できてしまいますね(笑)で、予想通りロッドでクロウイマジンを空中釣りしてくれました電王ロッドフォーム。流石期待を裏切らない(笑)しっかし、トドメを刺した電王ソードフォームの"俺の必殺技パート3"、だからどこが他と違(ry それにしても、今回もやりすぎなくらい不運のバーゲンセール状態だった良太郎。何だか井上敏樹脚本のギャグパートを思わせる畳みかけるようなノリでしたね(笑) さて、これまでに敵イマジンが契約した人間たちは、いずれも過去の辛い出来事に起因する心の傷を抱えていて、それをどうにかしたいと考えていたところにイマジンが付け入るという形になっています。"契約者の望みを一つ叶える代わりに、その過去に飛んで歴史の改竄を企む"というのが現時点で明かされているイマジンの目的ですが、これまでの話を見る限りでは、彼らは単に誰彼構わず願いを叶えるのではなく、意図的に自分の過去に悔恨を持つ人間を選び、その悔恨を修正する名目を立てて憑依しているようにも思えます。 で、ここで今回おぼろげながら見えてきたのは、良太郎にも実はそんな過去への悔恨があるのではないかという点。そのヒントとなりそうなのは、姉・愛理の店に飾られている小さな望遠鏡。どうやら愛理はその望遠鏡にまつわる記憶の一部が欠けているようです。 何事があっても穏和で動じない愛理の性格には以前からどこか病的というか極端なものを感じていましたが、もしかするとそれも彼女の記憶の欠落が原因なのでしょうか。もっとも、それが単なる記憶喪失なのか、あるいは自分または外的要因による記憶の封印なのかは判然としませんが・・・ただ、現時点ではっきりしていることがあるとすれば、姉を夕食の支度に誘う良太郎がふと望遠鏡を見て複雑な表情を浮かべていた辺り、恐らくそれは決して二人にとっていい記憶ではなさそうだということです。 そうなると、今後この愛理の欠落した記憶がもし甦ることがあるとすれば、それにイマジンが関わるにせよ関わらないにせよ、それが物語の大きな転換点になってきそうです。良太郎が"特異点"たる所以もこの件と関係があるのか否か? これまでにないポップな雰囲気で始まった電王ですが、その裏に秘められている流れは実はとてつもなく重いものなのかもしれません。 あと、今回も姿を見せていた例の懐中時計の男。どうやらイマジンが飛んだ契約者の過去の時間に先回りして待ち構えているようですが、その時代の出来事やイマジンと電王の戦いに介入するでもなく、ただ状況を睥睨しているだけという彼の意図は未だ見えてきません・・・ さて、次回はいよいよ第3の良太郎側のイマジンが登場しますが・・・最初は敵? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.06 22:24:31
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