カテゴリ:エセ軍事マニアの呟き
<←参考画像:今年の陸自松山駐屯地創立記念行事で展示された89式小銃。トリガーガードを鎖で机に厳重に括っており、実質上構えるのは禁止状態でした>
今月初め、我々銃器愛好家にとってはちょっと気になる話がありました。 去る1月中旬、清水國明と共に人気フォークデュオ『あのねのね』のメンバーとして知られるタレントの原田伸郎氏が、出演したびわ湖放送のローカルTV番組の生放送の中で取材した地元猟友会の人から猟銃を渡されて手にしたとのことで、滋賀県警木之本署から銃刀法違反の疑いで任意で事情聴取を受けたそうです。 報道によれば、生放送の中で猪鍋を紹介した際にゲストの猟友会のハンターから「持ってみますか?」と言われて猟銃を渡されて6秒間ほど手にしたそうで、当初の打ち合わせの中にはなかったことだったようです。 日本の銃刀法では猟銃等の所持許可を受けた所有者に対しては厳格な管理義務が課せられており、基本的には所持許可者は自分の銃を他者には触らせることも許されず、保管場所に近付けさせてもいけないという厳しいものです。今回の件の場合、その場の思い付き的に銃を見せて触らせたようなので、テレビ局や原田氏については銃刀法についての認識が足りなかったとしてせいぜい書類送検程度に留まるのではないでしょうか。むしろ、うっかり原田氏に銃を触らせてしまった猟友会のハンターの方が管理責任を問われることになりそうですが・・・ このニュースを見て管理人がふと思ったのは、自衛隊の広報イベントでの装備費展示で89式小銃やミニミ等の機関銃、9mm拳銃等の自衛隊が保有する銃器類を自由に触れる状態で展示し、来場した民間人が自由に手に取るのは銃刀法的にどうなのか?ってことです。 そもそも自衛隊は警察等と共に銃器を業務として扱う銃刀法上の特例的存在であるので、鎖で机に繋ぐなど容易に持ち運べないようにした状態で、且つ常時隊員が監視している状態であれば、民間人が手に取って触る程度は問題ないとされているのでしょうか? まぁ実際の所、今までに自衛隊イベントで89式小銃を手に取って後で警察から事情聴取されたなんてことは一度もないわけですが(苦笑) この辺、自衛隊が地元警察と事前に調整等を行っているのかどうかちょっと気になります。 もっとも、装備品展示での銃器類の触らせ方も、自由に触って構えてボルトやトリガーも動かし放題な所もあれば、触るのはいいがボルトやトリガーの操作はダメ(これは銃にダメージを与える空撃ちを防ぐ意味合いもある)だったり、構える動作をするのはダメだったりと駐屯地によって対応が様々で面白いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.08 09:00:24
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