カテゴリ:エセ軍事マニアの呟き
1965年にイギリスで制作され大人気を博したSF人形劇テレビ番組『サンダーバード』と、日本の防衛省の異色コラボが実現し、国際平和協力活動や災害救助活動等を啓発するポスターを制作することになったそうです。
過去にはモーニング娘。を広報キャラクターに起用したことがある防衛省ですが、特定の番組コンテンツとコラボしての広報はこれが初ではないでしょうか。一方、『サンダーバード』は過去にNTT等との企業CMに起用されたことがありますが、国のような公的機関とのコラボは初とのことです。 『サンダーバード』(原題:Thunderbirds)は、西暦2065年を舞台に元米空軍大佐で宇宙飛行士の富豪ジェフ・トレーシーが、地球上のあらゆる災害から人命を救助することを目的に秘密組織IR(国際救助隊)を創設、スコット・ジョン・バージル・ゴードン・アランら5人の息子達や協力者と共に1〜5号から成る救助メカ・サンダーバードを率いて活躍する物語。所々実写映像も織り交ぜつつより人間的な表情を演出できる精巧な人形劇手法を駆使し、洗練されたメカデザインとリアルな質感の模型、優れた特撮技術、人命救助を主軸にした単純明快なストーリー等が大好評を博し、子供向け番組としては異例の1時間枠作品ながら世界中で社会現象となるほどの大ヒット作となりました。日本では1966年にNHK総合で放映されたのが最初で、以降TBS、フジテレビ、テレビ東京の各系列およびCSで度々再放送されています。最近では2004年に実写版映画が公開されたほか、2015年にはイギリスでCGアニメと人形劇による50年ぶりの新シリーズ『Thunderbirds are Go!』が制作される予定です。そういえば、『サンダーバード』の制作を手掛けたプロデューサーのジェリー・アンダーソン氏は昨年12月に亡くなっていますね。 今回の防衛省とサンダーバードのコラボは、世界中の被災地に出動し勇敢に人々を助けるという共通した活動が縁になっているそうで、啓発ポスターは5種類制作され、それぞれに"Thunderbirds&自衛隊"の番組タイトル風ロゴを記載、サンダーバードのメカ群とトレーシー兄弟5人に防衛省・自衛隊公式マスコットのピクルス王子が一緒に並ぶという構図になっています。そして、いくつかのキャッチコピーと共に国際平和協力活動、災害救助活動、自衛官募集・援護を啓発する内容です。ポスターは今月中旬から全国の自衛隊の基地・駐屯地をはじめ公共交通機関や教育関連機関等で掲示される予定です。 なお、去る2月には豪華解説書や各種映像特典等を含めた9枚組の『サンダーバード ブルーレイ・コレクターズBOX』が発売されており、ポスターでも合わせてタイアップされています。 しかしまぁ、一部の左系の団体の中には「自衛隊を非武装の災害救助隊にしる!」みたいなことを未だに叫んでいる輩がいて、中にはサンダーバードを引き合いに出すのもいますが、そんな主張への当て付けじみたコラボをまさか防衛省が仕掛けてくるとは正直予想外でした(笑) ただ、自衛隊はあくまで国益保持のための武装組織(=軍隊)とのしての活動こそが本務なわけで、国際平和協力活動はともかく災害救助をあまり前面に押し出しての啓発や広報は自衛隊としてどうよって気もしないでもありませんが、まぁ実際の所、自衛隊が新型装備を導入するにしても『この装備品は災害派遣にも有効です!』みたいな但し書きを一々付けてるのが少なくないのが現状なわけで・・・(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.18 10:51:49
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