使った肉は、モモ肉を裁く際に出た不ぞろいな、いわゆるハネもの的な部分。
とはいうものの、筋は取り除いてあるし、肉の味そのものは悪くないはず。
一口サイズのブロックにして揚げ、、、てもらった。
香りは、やはり淡白な肉だけに、特にこれといった特徴はない。
竜田揚げの香り、そのまんま、、、笑
一口食べてみると、食感が抜群にイイ!
カツもフンワリして良かったけれど、モモの若干劣る部分特有の細かい筋、
といっても見えないくらいの繊維状の群れが、程よい歯あたりを演出。
ハネ肉だけに、その品質も一定ではないけれど、どれもほどよい歯ごたえで、
今回一番人気に躍り出た!これはイケル!
おそらく、以後は我が家の鹿肉定番メニューになると思う。
写真のカットしたサンプルは、比較的層状のもので、火のとおり加減がわかりにくい色になっているが、他の均一なものはちょうど中心から半分赤みが残る状態で相応の弾力があった。個体差がある分だけ火の通り具合もばらつきがあり、程度による比較ができて都合よかった。
昭和30年代後半の学校給食に、クジラの竜田揚げが出ていた記憶あがる。
肉が高価だったあの時代にあって、自分には貴重なメニューだったのを思い出す。
そんなノスタルジックな一品でもあり、ひょとしたら当時の所によっては、
お馴染みの食だったのでは?とも思いたくなる。