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戸締り役 工場長 tori
ライダー復活20シーズン目。 4シーズン目から写真の整理をかねて始めたブログで、 日記とは言いがたいペースで、勝手気ままに書いてます。 当初の主力セローからRH250、そしてジェベル250XCに変わり、 更にレイドが加わり、やがてXT600Z('87)テネレとなりました。
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今度は、10分を過ぎても止まらない。 エンジンは充分に熱くなっていて、アイドリング回転数も上がっているほど。 20分、、、ついに30分経過。 イグニッションコイルは、エンジンから立ち昇る熱気で、かなり熱くなっている。 シートを外したことで、CDIユニット等シートの下で熱されていたものは、 横にあるエキゾーストパイプからの熱で少し暖まる程度。 まさか、、、CDIユニット? パンクして表面に亀裂やガスの噴出跡ができることも、たまにあるけれど、 殆どの場合は見た目には変わらないのが、この手の部品の故障。 ちなみに、サービスマニュアルに、ユニットの点検方法は無かった。 もっとも、あってもあまり役に立たないことが多いけど・・・。 どこか配線の不良などであってほしいと、あきらめ切れずに、 無造作にハーネス類を弄繰り回し、動かしてみたりする。 これでもか、というくらい少し乱暴に揺さぶりをかけたその時、 出ました、、、プッツン。 すぐにスターターボタンを押してみると、調子よくエンジンがかかる。 CDIユニットから出ているハーネスは数本が束になっていて、 複数のコネクターで接続されている。 隅に押し込んでおいたソレラを指で押してみると、、プッツン・・・ これだ~! 再び始動、、押してみて、、プッツン。 引っ張り出しておいて、エンジンをかけて、、、さわると、プッツン。 どうやらプッツン虫を追い込んだ模様 (^^)v まさに、、手練れ (笑) コネクターの縁までキッチリと巻かれたテープに違和感を感じて、 黒いビニールテープを剥がしてみると、 なんと、このハーネス全てに繋ぎ直した跡があるでは、あ~りませんか! しかも、、雑に・・・。 さらにエンジンをかけては、弄ってプッツン虫を追い込むことを繰り返して、 虫の隠れた線と箇所を特定。 これ以上引っ張り出せないので、ユニットごと外して、 本格的にプッツン虫の駆除にあたる。 各配線は、コネクターから1~2センチのところで一旦カットして、 再びハンダ付けした後、個別にビニールテープを巻いて絶縁。 最後にまとめてテープで束ねてあった。 一般的に考えられることは、コネクター形状のちがうCDIユニットと、 交換する為の結果だった、としか考えられない。 ということは、過去にコイツが故障したことがあって、 高価なことから互換性のあるものを流用したということなのか? もとオーナーはファースト・オーナーでは無いので、 その経歴を知ることもできな。 なにはともあれ、 ハンダ付けしたすぐそばで、配線内に潜んでいたプッツン虫を発見。 名付けて “冷間時接触維持型 変温性断線々虫” 配線がハンダ付けされて硬くなったことで、柔軟性を残した他の部分が、 取り付け方によっては、局部的に強くエンジンの振動などで揺さぶられる。 簡単に言うと、、局部に揺さぶりが集中して疲れて切れた、となる。 こうして悪戯な線虫が生み出されたと考えられるけれど、 古くなって硬化した配線などで、よく発生する害虫であることも、 同志の方々には、よく知られているはず。 ただ、その悪戯の程度は色々で、どうやら虫にも性格があるらしい^^ まとめると、ハンダ付けされてあった部分が“虫の卵”となって、 その少しのマイナス面が、運悪く配線の取り回しで、ふ化してしまい、 古くなって硬化した場合と同じ状況が出来上がり断線。 冷間時は接触を維持しているものの、温度が上がるとハンダ部分が、 熱膨張したり、被服が柔軟になることなどの影響で接触が離て、プッツン。 シート下でサイドカバーの内側は、タンクに覆われた空冷エンジンの熱気で、 虫の良い住家になったらしい。 シートとサイドカバーを外しているときは、 熱がこもらないのでプッツン発生の温度に達しなかった、ということ。 何方がなされたのか知らないが、施されていた内容に大きな落ち度は無い。 ただ、写真からもわかる様に、雑であることは間違いない。 最後の一巻きのビニールテープが隠してくれていただけ。 そして、その少し不自然なテープ巻きを、 うっかり見落としていた自分に、渇! 処置として、虫が寄生した部分は切除。 その他のハンダ付けされた各線も一旦カットして、 加熱伸縮チューブを通して再びハンダ付け。 コネクター端子とのカシメが怪しいものは抜き取ってハンダ付け。 最後に各配線を束ねて、ビニールテープでは無く、 癒着性と柔軟性の点で勝るハーネス用のテープを巻いて、 できあがり。(・・・の写真は、撮り忘れ^^!) “切れやすい要素”が完全に取り除かれたわけでは無いけれど、 ハーネスの取り回しと収め方に気を配れば充分に対処できる。 これで、いくら温度があがろうとも、 葬った虫の代り配線を、手で悪戯に揺さぶろうとも、 プッツンは、もう起きない(^^) まだ、走ってはみてないけど・・・。 原因が“線虫”だったおかげて、出費はタクシー代と、 コンビニへのお礼を兼ねた余分な買い物だけで済んだ。 高価な部品交換に至らなかったことは幸い。 この先、ずっとプッツンは無いものと考え、まずは喜ぶことにした。 トラブルもまた楽し。 これもまた物事の味わい。 立ちゴケの赤っ恥同様に、また“肥やし”頂き! p(^^)q
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