伊豆沼
再び宮城県に出張してきました。仙台駅から営業所長の車で栗駒高原の麓にある下水処理場へ向かった。伊豆沼方面へ向かう途中、地元のレストランで昼食。ここはレストランと直売所があって駐車場も広い。店内に入るとほぼ満席で5分ほど待って案内された。6人掛けテーブル4卓と奥には座敷もある。入口脇にも個室が。大きな窓から見えるのは伊豆沼かと思いきやテラス席と東北本線の線路。店の名前は『くんぺる』。ドイツ語で『仲間』の意味と。伊達の純粋赤豚や伊豆沼ハム・ソーセージをはじめ、直売会の会員がつくった野菜など、地元の食材をふんだんに使用した料理を提供している店とのこと。【伊豆沼ランチ】 1,200円 を注文 ・伊達の純粋赤豚のセイロ蒸し(ポン酢たれ) ・直売野菜と赤豚生ハムのサラダ ・赤豚揚げ餃子の甘酢あんかけ、アスパラ添え ・茄子、オクラ、モロヘイヤの煮付け小鉢と山菜小鉢 ・ご飯(農薬・化学肥料節減米のひとめぼれ) ・味噌汁 ・漬け物赤豚のセイロ蒸しは、下に敷いてある白菜とともに美味でありました。隣の直売所には地元野菜やブルーベリー、ジャム等多くの品が並んでいました。処理場の庭にはラベンダーが開きかけていました。香りはこれから満開になるに連れて濃くなっていくのでしょう。帰りには伊豆沼の周遊道路を走りました。来週に入ると伊豆沼 はすまつりが開催されるとのこと。すでにピンクの花が開き出していました。スイレン(睡蓮)の葉を小型にしたような葉が水面に広がっていました。 小さな黄色い花を咲かせるアサザの花。公園の高台から沼の全景を見てきたのですが、湖面を覆う青いハスの群生は見事でした。ハスの花は朝咲いて、夕方しぼむものだと思っていましたがここの花はこの時にも花を開いていました。 すでに花は散り、花の中にある台形の実が大きくなっているものもありました。ここのハスは、「古代大ハス」といい、もとから沼に自生していて、戦後の食糧難の時、ほとんど掘りおこされたが、やがて自然に回復してきたのだそうだ。このような「蓮まつり」を開くようになって、今年で7年目。ハスの根(レンコン)は、かたいので今では食べないとのこと。実のほうは、祭りの時期には売店で売り出すとのことであった。それにしても蓮葉の上の水玉が見事に輝いていた。人も世も 蓮葉の上の 露なりき・・・・・・・詠み人???蓮葉の濁りに染まぬ心もてなにかは露を玉と欺く・・・・・・・僧正遍照ここ伊豆沼は四季を通じて渡り鳥が豊富で、日本最大級の渡り鳥の越冬地であり、マガン(国の天然記念物)、ヒシクイ(国の天然記念物)、オオハクチョウ、コハクチョウなどが越冬するとのこと。これらを観察するために県内外からのバードウォッチャーでにぎわうのだと。1985年に国際的に重要な湿地を保全する「ラムサール条約」にも登録された(日本で2番目の登録地)のである。なるほど道路脇のガードレールも白鳥ををイメージしたものになっていた。『日本の音風景100選』にも選ばれているこの地を、いつまでもこのままで子供達に残しておきたいものである。