ベルギー生まれのボビー・ジャスパーは、大戦からの
復興期の欧州で、かなり知られたテナーサックス奏者だ
パリのサンジェルマン・デ・プレでジャズが沸騰した
50年代半ば、ボビー・ジャスパーもこの欧州ジャズの
センターで活躍し(クラブ・サンジェルマン他)、
ツアーに訪れるUSAジャズマンからも大きく評価された
当時はレスター・ヤング~スタン・ゲッツを土台にした
スタイルだったが、ドン・バイアスの影響もうけた様子だ
やがてハードバップ・スタイルへ接近していく。
56年ブロッサム・ディアリー(P,Vo)と結婚し渡米、J.J.ジョンソンや
ドナルド・バードなどの欧州ツアーに参加したりして急速に台頭した
すぐにアルバムも本作や、ハービー・マンとの共作(ともにプレスティッジ)も
2枚録音した。
音楽一家に生まれ、小さい頃からピアノ、クラリネットに親しみ、サックス、
フルートと習得してきたボビー・ジャスパーは抜群のテクニックの
持ち主なので、フリーランサーとなって録音でも活躍している
有名どころではウィントン・ケリー大名盤「ケリー・ブルー」がある。
(59年録音リヴァーサイド)
スィング感豊かでメロディアスなアドリブが人気だったが
惜しくも若くして亡くなった。
ボビー・ジャスパー・ウィズ・ジョージ・ウォーリントン
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