ヨエル書1章より
ヨエル書1章を読んで思うこと。それは、「ペトエルの子、ヨエルの預言」のこと。
ヨエルが活動した時代は、エリヤ、エリシャ時代です。つまり北王国イスラエルがアハブ王の時代に、ヨエルは南王国ユダの首都エルサレムに向かって、神の裁きの預言を与えました。キーワードは、「いなご」と「主の日」です。
ペトエルの子ヨエルに臨んだ主の言葉。老人たちよ、これを聞け。すべてこの地に住む者よ、耳を傾けよ。あなたがたの世、またはあなたがたの先祖の世にこのような事があったか。これをあなたがたの子たちに語り、子たちはまたその子たちに語り、その子たちはまた、これを後の代に語り伝えよ。(ヨエル書1:1〜3)
「いなご」は、大軍による来襲を意味します。それは、アッスリヤ、バビロン、ペルシャ、ギリシャ、ローマを意味し、そして終末における反キリストを意味します。ヨエル書の「いなご」は、歴史上に登場する強国であり、終末期に来襲する反キリストの予型です。
かみ食らういなごの残したものは、群がるいなごがこれを食い、群がるいなごの残したものは、とびいなごがこれを食い、とびいなごの残したものは、滅ぼすいなごがこれを食った。(ヨエル書1:4)
「主の日」とは、異邦人の侵略者による「エルサレム崩壊の日」を意味します。これは終末期に起こる、破滅的な神の裁きを意味します。つまりヨエルは、確かに主の日があることを、預言を通して表し、警告しています。
ああ、その日はわざわいだ。主の日は近く、全能者からの滅びのように来るからである。(ヨエル書1:15)
これらのことをあかしするかたが仰せになる、「しかり、わたしはすぐに来る」。アァメン、主イエスよ、きたりませ。主イエスの恵みが、一同の者と共にあるように。(ヨハネ黙示録22:20〜21)