2コリント書9章より
2コリント書9章より
まず、1分de聖書を読みましょう。(篠原利治)
おはようございます。今日はコリント人への手紙第二9章「喜んで、惜しみなく」です。
一人ひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は、喜んで与える人を愛してくださるのです。:コリント人への手紙第二9章7節
◆要約
私はあなたがたの熱意を知り、マケドニアの人々に、アカイアでは昨年から献金の準備ができていると誇ったので、多くの人が奮い立ちました。今回、私が兄弟たちを送るのは、そうして私が誇ったことが空しくならないためです。そうでないと、マケドニアの人々が私と一緒に行ったときに、あなたがたも、誇った私も、恥をかくことになります。。そこであなたがたが以前約束していた祝福の贈り物を、あらかじめ用意してもらうことが必要だと思いました。
わずかに蒔く者はわずかに、豊かに蒔く者は豊かに刈り入れます。一人ひとり、いやいやながらでなく、強いられてでもなく、心で決めたとおりにしなさい。神は、喜んで与える人を愛してくださるのです。神はあなたがたに、あらゆる恵みをあふれるばかり与えることができ、あなたがたの義の実を増し加えてくださいます。この務めが証拠となって、彼らはあなたがたが福音の告白に従順であり、惜しみなく与えていることを理解して、神をあがめるでしょう。そして彼らがあなたがたのために祈るとき、この上なく豊かな神の恵みのゆえに、あなたがたを慕うようになります。
設問:パウロが兄弟たちを先に遣わすのはなぜか
20字:以前約束した献金を前もって準備させるため
設問:喜んで献げる献金は何をもたらすか
20字:神に対する感謝を通してますます豊かになる(岡崎道成)
解説として
2コリント書9章を読んで思うこと。それは、「原点回帰に、回復の道がある」ということ。
この9章は、「コリント教会の前々からの献金計画」(1〜5)と、再び原点回帰させる「神の大いなる恵み」(6〜15)が語られています。この9章は、単なる献金のお話ではありません。
パウロの第二次伝道旅行において、コリント教会は設立されました。その時にパウロは、ローマ教会から来たアクラとプリスキラ夫妻と共に、テントメイク(自らも働くこと)をして宣教し、ユダヤ会堂やテテオ・ユストの家で、熱心に伝道しました。その時にコリント教会は誕生し、エルサレム教会の為に、救済献金の運動が始まりました。「その熱情を再び思い出せ」が、この9章にあります。
聖徒たちに対する援助については、いまさら、あなたがたに書きおくる必要はない。わたしは、あなたがたの好意を知っており、そのために、あなたがたのことをマケドニヤの人々に誇って、アカヤでは昨年以来、すでに準備をしているのだと言った。そして、あなたがたの熱心は、多くの人を奮起させたのである。(2コリント書9:1〜2)
パウロの第三次伝道旅行では、再び、迫害されている初代教会(エルサレム教会)を覚えて、捧げる恵みに生きることが、語られています。
キリストの教会は、いつも同じではありません。ピンチな時も、順調な時もあります。いえ、ピンチの時の方が、実は多いのです。
不品行で汚れ、問題が絶えないコリント教会の刷新は、キリストの愛に基づく働きに、可能性があります。
それはパウロの強制的なメッセージではなく、彼ら自身が初めの信仰的決意に帰ること、それを自ら大胆に見い出すこと、原点回帰に至ることが、今後の道になります。
「コリント教会よ、目を覚ませ。初めの愛に立ち返れ」と。これが、この9章のパウロのメッセージです。
初めの愛に立ち返り、原点回帰に至りましょう。もう一度、やり直しましょう。これがパウロのメッセージです。
わたしの考えはこうである。少ししかまかない者は、少ししか刈り取らず、豊かにまく者は、豊かに刈り取ることになる。各自は惜しむ心からでなく、また、しいられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである。神はあなたがたにあらゆる恵みを豊かに与え、あなたがたを常にすべてのことに満ち足らせ、すべての良いわざに富ませる力のあるかたなのである。(2コリント書9:6〜8)
(篠原利治)