1テモテ書4章より
1テモテ書4章より
まず、1分de聖書を読みましょう。(篠原利治)
おはようございます。今日はテモテへの手紙第一4章「敬虔の鍛錬」です。
敬虔のために自分を鍛錬しなさい。:テモテへの手紙第一4章7節
◆要約
しかし、後の時代になると、ある人たちは信仰から離れるようになります。それは嘘つきどもの偽善によるもので、結婚を禁じたり、食物を断つことを命じたりします。しかし食物は、真理を知っている人たちが感謝して受けるようにと、神が造られた物です。神が造られた物はみな良いもので、感謝して受けるとき、すてるべき物は何一つありません。神のことばと祈りとによって、聖められるからです。
これらを兄弟たちに教えなさい。俗悪な空想話を避け、敬虔のために自分を鍛練しなさい。今のいのちと未来のいのちが約束されている敬虔は、すべてに有益です。私たちはそのために労し、また苦心しているのです。年が若いからといって、誰にも軽く見られないようにしなさい。かえって、言葉、態度、愛、信仰、純潔において信者の模範になりなさい。聖書の朗読と勧めと教えとに専念しなさい。聖霊の賜物を軽んじてはなりません。これらに心を砕き、しっかりやりなさい。そうすれば、あなたの進歩がすべての人に明らかになるでしょう。自分自身にも、教えることにも、よく気をつけ、あくまでそれを続けなさい。そうすれば、自分自身をも、またあなたの教えを聞く人たちをも救うことになります。(岡崎道成)
◇解説
1テモテ書4章を読んで思うこと。それは、「若い、愛弟子テモテを、具体的に教えるパウロ」のこと。
この4章は、「しかし」から、始まっています。それは、前章3章の後半から続いています。
1テモテ書3:16には、信仰(信心)の奥義である「キリストの受肉」が語られています。
この奥義は、神の全ての徳(プレローマ)が、内住のキリストとして、私たちの内に宿ることにより、秘められた計画(奥義)が遂行されます。
それは、「あなたがたの内に、キリストの形なるまで」(ガラテヤ書4:13)という意味です。
確かに偉大なのは、この信心の奥義である、「キリストは肉において現れ、霊において義とせられ、御使たちに見られ、諸国民の間に伝えられ、世界の中で信じられ、栄光のうちに天に上げられた」。(1テモテ書3:16)
しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。(1テモテ書4:1)
惑わしの霊と悪霊の教えにより、せっかく築き上げた、信仰の歩みそのものが奪われ、信仰から離れる人々が続出します。
その為に、磔殺と内住の恵み(ガラテヤ書2:19〜20)が、重要視されます。この信仰(信心)の奥義を保ち、わが内が作られることにより、キリストが、わが内に現れます(コロサイ書1:27)。
きよい良心をもって、信仰の奥義を保っていなければならない。(1テモテ書3:9)
さて、この4章では、監督や執事が教えるべき「信仰の言葉」(1テモテ書4:1〜5)と、「敬虔の(鍛錬)修行」(1テモテ書4:6〜11)が、具体的に語られています。
そして、教える人の資質について(1テモテ書4:12〜16)語られ、パウロは、若い愛弟子テモテを、丁寧に指導します。
あなたは、年が若いために、人に軽んじられてはならない。むしろ、言葉にも、行状にも、愛にも、信仰にも、純潔にも、信者の模範になりなさい。わたしがそちらに行く時まで、聖書を朗読することと、勧めをすることと、教えることとに、心を用いなさい。長老の按手を受けた時、預言によってあなたに与えられて内に持っている恵みの賜物を、軽視してはならない。すべての事にあなたの進歩があらわれるため、これらの事を実行し、それを励みなさい。自分のことと教のこととに気をつけ、それらを常に努めなさい。そうすれば、あなたは、自分自身とあなたの教を聞く者たちとを、救うことになる。(1テモテ書4:12〜16)
(篠原利治)