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はりきっていこう(^o^)/

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2008年12月18日
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カテゴリ:SF


バンバンいきます80年代(^o^)/

SFで古くからあるジャンルの一つに、「IF」(=もしも)というのがある。

「もし、モンゴル帝国が滅亡しなかったら」
「もし、関が原の合戦で西軍が勝利したら」
「もし、第2次世界大戦でナチス・ドイツが勝利したら」
etc.
15年くらい前に流行った「架空戦記」ものもすべてそうだ。

東西冷戦の頃にはそれを題材にして、多数の作品が作られた。
アメリカでも「AMERIKA(CじゃなくてK)」ってドラマが放映されたぐらいだ。

もちろん、映画でも冷戦を象徴するような作品がある。

それはこの映画(^-^)b


「若き勇者たち Red Down」(1984 米)

監督・脚本;ジョン・ミリアス
原案・脚本:ケヴィン・レイノルズ
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
出演:パトリック・スウェイジ チャーリー・シーン リー・トンプソン C・トーマス・ハウエル ジェニファー・グレイ ベン・ジョンソン


「どんな話?」

コロラドの田舎町に突然共産軍が侵攻してくる。かろうじて山に逃げ延びた高校生たちは自給自足の生活を続けるが、完全に占拠された町や捕虜になった人々をの様子をみて、とうとう銃を持って立ち上がった。


『もし、アメリカが共産軍に占領されたら』って内容なんだけど、

普通の高校生が、寒さの厳しい山中で数ヶ月も生活できるほどのサバイバルの達人になり、誰に教わることなく正規軍顔負けの作戦行動を起こせるゲリラ戦のエキスパートになって、敵をバッタバッタとやっつける映画。

最後に勝つのは"正義"のアメリカで、そのために死ぬことは立派なことらしい。
(o ̄▽ ̄o)

SF映画のつもりで観ても、アメリカ万歳が鼻について少々息苦しいし、あまりにもご都合主義過ぎて突っ込みどころ満載のストーリーに眼をつぶっても、娯楽作としても面白くないので、記念碑的な意味合いで観たい人だけ観ればイイ映画だ。
(´ε`)

そうそう、若手スター勢ぞろいって感じだけど、「アウトサイダー」なんかとは比べないように。
こんなに殺伐としたアイドル映画はある意味貴重だと思うけど。

リー・トンプソンさんは本作が一番可愛いかも知れない。


いきなり現れた共産兵に教師や生徒が撃ち殺されたり、報復のため見せしめに大勢のアメリカ人を銃殺したり、共産軍はかなり残酷な描かれ方をしている。

でも、主人公たちも酷いよ~。

同年代の若い敵兵は、多少逡巡するものの結局撃ち殺す。
そして、裏切り者は「国家への反逆」(「仲間に対する裏切り」じゃない!)と言って、容赦なく撃ち殺す。
普通、国家や組織より個人の活躍を前面に押し出すことが多いアメリカ映画にしてはすごく珍しいと感じた。

調子に乗って作ってしまったんだと思うけど、とにかくアメリカ側に死者が出てもそれより敵をやっつけることが重要なので、観ていてちっとも悲しくない。
いくら80年代でも、ここまで反戦色がないのはかえって貴重かも。
(o ̄▽ ̄o)


呼ばれもしないのに、勝手に他国に押しかけてやりたい放題をするアメリカ。戦争を仕掛けたあげく指導者を拉致、わざわざ米国内で処刑してしまうアメリカ。多くのベトナム戦争映画をはじめ、「ブラックホーク・ダウン」や「ティアーズ・オブ・ザ・サン」で描いたように、現地人は虫ケラのように虐殺するのに、自軍の兵士の死は1人でも大げさに訴えるアメリカ。

世界の"やりたい放題"警察アメリカでも、占領される側、ゲリラ・レジスタンス側となれば、こういうあからさまな国家万歳映画にしてしまうのが面白い。少々違うけどテロリストを礼賛しているのも同然なのに。
(`▽´)

たとえ政治的メッセージがなくても、設定・脚本自体やこんな映画を制作・上映することが、アメリカの本音を表しているようで興味深かった。

でも「チーム★アメリカ/ワールドポリス」を作るのもアメリカなのよね~。
単純そうに見えて複雑な国だわ、やっぱり…
(´ε`)


もう2度とこんな映画は作られないだろうから、

あ、ひょっとしたら「冷戦がなければ生まれなかった映画」かもしれないけど、常に敵を捜し求める今のアメリカを見ていると、いずれは生まれたかも知れないなぁ。

そうなったら、世界的な評判は無視しても国内で大々的に上映するのかしらん?
(`▽´)

井の中の蛙、究極の自己中、絶対的な世間知らず。

って日本映画も同じやん。
ポカッ (._+ )☆\(-.-メ)



オススメできる○:能天気戦意高揚映画が好きな人
オススメしない×:観たまま受け取ってしまう人


余談1

ミリアス監督と言えば「風とライオン」「ビッグ・ウェンズデー」、ケヴィン・レイノルズさんは「ロビン・フッド」「ウォーター・ワールド」「トリスタンとイゾルデ」の監督。
そんな人たちでも、ついついこんな映画を撮ってしまうのよね、アメリカって。


余談2

ポールドゥリスさんは多数の映画に音楽を提供しています。
「青い珊瑚礁」「ロボコップ」「レッド・オクトーバーを追え!」「スターシップ・トゥルーパーズ」etc.
覚えておいても損はない、かな?





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最終更新日  2009年01月31日 20時24分37秒
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