カテゴリ:SF
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古い映画で、レビューを見るとかなり酷いことを書かれているのに、2005年から3年連続でDVDがプレスされている不思議な作品がある。 売れてるってことなんだろうか? 昔を懐かしむ人が買ったりするのかな? (´ε`) 私も大昔に観たきりで内容はほとんど忘れかけているので、あらためて観てみた。 それはこの映画(^-^)b 「2300年未来への旅 Logan's Run」(1976 米) 『恐るべき変貌をとげた地球文明! そこには「人類の生命」までもコントロールする戦慄と衝撃の世界があった! 「2001年宇宙の旅」から8年―MGM映画が再び未来の謎に挑む今世紀最高のSF大スペクタクル巨編!』 邦題のアホさ加減には触れずにおこう。 (`ε´) 監督:マイケル・アンダーソン 原作:ウィリアム・F・ノーラン ジョージ・C・ジョンソン 音楽:ジェリー・ゴールドスミス 出演:マイケル・ヨーク ジェニー・アガター リチャード・ジョーダン ピーター・ユスティノフ 米アカデミー賞 特別業績(視覚効果)賞 受賞ヽ(´▽`)ノ サターン賞 最優秀SF映画作品賞、メイクアップ賞、衣装賞 受賞ヽ(´▽`)ノ 「どんな話?」 西暦2274年、最終戦争で荒廃した世界から逃れて、人々は外界から隔絶された巨大なドーム内の都市に住んでいた。そこはコンピューターで完全に制御され、発達した科学による楽園だったが、人口を厳しく調整しているため30歳になると強制的に「新生」(抹殺)される世界だった。死を拒否する逃亡者を追う「サンドマン」である主人公は、ある日逃亡者組織への潜入捜査を命じられた。 え?面白いやん。最後までワクワクしながら観られたぞ。 なんで他のレビューはあんなにズタボロなのかな? (^_^;) いわゆるディストピア=反ユートピアを題材にしたSF映画。 私はシーンをところどころ覚えている程度で、ストーリーをすっかりスッキリ忘れていたせいか、かなり楽しめた。 前半はサスペンス風味の強いスリラーで、後半は想像力の不足したSF。 全体的には、かなりというかスゴく安っぽい映像だし、原作を生かしきれていない底の浅いドラマだ。でもセットや小物のデザイン、色使いがそれっぽくて、古いSF映画を見慣れた人なら、私同様最初から脳内フィルターがあるから大丈夫。拒否感は少ない(ハズ)。 SF映画が好きな人なら観て損はないかも。 (^-^)b いかにも「未来」なドームの内部や輸送機関のデザインが楽しい。 「チューブ」を移動する乗り物が出て来る映画なんて、観たくてももうないよ。 依存症のない幻覚剤を楽しみ、容姿を変えたければ無痛の整形外科であっという間。 一番印象的なのは服装かな。男女ともパステル調というにはキツイ原色に近い色合いで、露出多し。 男性はたいがい胸のはだけたシャツに同色の細身のパンツ。 女性はスケスケとは言えないまでもヒラヒラした薄物のワンピース。もちろんミニ。しかもノーブラ。 (o ̄▽ ̄o) 手をつないだり抱き合ったりしてやたら仲良しだなあと思ってたら、フリーセックスだった。 そのための施設が「ラブ・ショップ」。中では集団で… (`▽´) 衣食住全てが快適な上に、欲望も自由にかなえられるまさに楽園。 その代償が「新生」だ。 全ての住人の寿命は30歳。左の手のひらに埋め込まれたクリスタルの色が年齢によって変化し、30歳の誕生日10日前に赤く点滅し始める。 1人死ねば1人の赤ちゃんが生まれるので、常に人口は一定に保たれる仕組みだ。 「新生」は円形劇場で行われる儀式で、空中高く吸い上げられた犠牲者が次々と消滅していくのを大勢が楽しげに見物する。 住人たちはそれによって生まれ変わると教えられているので、犠牲者たちは大人しく消されていくし、見物人たちもそのたびに「新生!」って叫んでお祝い気分で盛り上がっていく。 マジで寿命がが30年だと状況に気付くには短すぎるし、変化が起きるには世代交代が早すぎる。 特撮はショボいけど、冒頭のこのシーンだけでここが楽園でないことが分かるので、なかなかウマイと思った。 誕生も死も管理されているので、当然家族も親類もなくて生活は個人ベース。 住居には「デート回路」があって、好みが合う相手がいれば電送(!)してくれる。 主人公は、「サンドマン」として「新生」の儀式から逃げた逃亡者を抹殺して、家に帰ってほっと一息。さて女の子でも、で電送されてきたのがアガターさん。 彼女との出会いが物語の始まりだ。 噂では、アガターさん目当てのマニアもいるそうな。 美人というより可愛いタイプ。 確かに登場シーンからして青少年には刺激の強すぎるコスチュームだ。(ノーブラなだけじゃなくノーパン?) 無駄にびしょ濡れになるし(透けはナシ)、無駄に脱いだりするからそれもあるのかな? (`▽´) お宝と言えば、「チャーリーズ・エンジェル」でブレイクする前のファラ・フォーセット=メジャース(当時)さんも整形外科医の助手役で出演してるよ。 爆風で吹き飛ばされて死んでしまうけど。 ともかく、『閉鎖された空間で何も知らされずに幸せに生活する人々のなかで、偶然機会を得た男女が外に出て真実を知る』話なので、まぁ「アイランド」(2005)を想像してもらうのが一番近いと思う。 あ、そう言えば本作と「コーマ」(1977)のカップリング盤のサントラがあるらしいんだけど、その2作を足して2で割ればまんま「アイランド」やん! さてはそこから思いついたな!? (`ε´) 出たのはイイけどその後どうするねん!?ってラストも一緒だし。 ゴールドスミスさんはオープニングでいきなり「ツァラトゥストラはかく語りき」をパロッたりして、やる気マンマン。本作にピッタリのピポパポしたスコアで不安感を高めてくれる。 う~ん、客観的にみたら、やっぱりダメ映画だよなぁ。 (^_^;) 「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」の公開の前年とは思えない内容だしなぁ。 でも、結構楽しめたのはなぜかなぁ? 最近SF映画を観てなかったからかな… 『空腹は最高の調味料』? 「サ ン ク チュ ア リ な ど、な~~い~~。」 なんか嬉しくて萌え死にしそうだったけどなぁ。 ( ̄ー ̄)V オススメできる○:古い映画を楽しめるSFファン オススメしない×:CG大好きな人 面白かったり役に立てば押してやって下さい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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