カテゴリ:SF
新作を観れてないんだから、古い作品は控えないとなぁ。
(´ε`) と思いつつも、またもやこんなのを観てしまった。 それはコレ(^-^)b 「宇宙清掃株式会社 サルベージ・ワン Salvage」(1979 米) 別題 「宇宙清掃株式会社/NASAもビックリ!廃品再生手作りロケット月面着陸!」 米TV映画、日本劇場未公開 監督:リー・フィリップス 出演:アンディ・グリフィス ジョエル・ヒギンズ トリッシュ・スチュワート 米TVシリーズ「Salvage 1」のパイロット版。 ストーリーは単純だが、ハラハラするしドキドキする面白いSFコメディ。 セットや小物、衣装もろもろすべてにお金がかかっていないし、ロケットや宇宙空間の特撮を筆頭に映像はかなりショボいんだけど、なぜだかイイ!心が躍る! ヽ(´▽`)ノ 冒険心や情熱、忍耐、友愛、ひっくるめたら開拓者精神ってことになるのかな?古き良きアメリカのイイ部分が詰まっているような気がする。 各自がそれぞれベストを尽くし、全員が強力して目標を達成する。 ベタベタだけど、殺伐とした今だからこそかえって新鮮に感じる。 元気をもらえるし、観賞後は何となく達成感を味わえる作品だ。 一言で言えば、「爽やかなバカ映画」 ( ̄ー ̄)b オススメできる○:懐かしく健全なアメリカを見たい人 オススメしない×:SFが嫌いな人、コメディが苦手な人 【今回はネタバレ満載なので、ご注意を!】 解体部品屋のオヤジ、ハリーはかなりの目利きで、その才能を生かして商売も順調。 で、ある日TVを見ていてハタと思いつく。 「月に残されたNASAの機材を回収(サルベージ)できたらイイ金になる!」 誰でも思いつくけど、普通は誰もが笑ってすませることに、本気で取り組みだすハリー。奥さんは呆れ顔だ。 だけど実は、ハリーには心積もりがあった。 「定率加速航行理論」を小耳にはさんでいた彼は、その提唱者でNASAから追い出され今では中古車のセールスマン(わはは(≧∇≦))をしているスキップを仲間に引き入れることに成功。 L.A.と月を2日で往復できるスゴイ理論だし、ゆっくり加速してゆっくり減速するので、大気との摩擦の問題もクリアできるんだけど、実現するには莫大な燃料が必要になる。 ハリーはそれも考えていて、以前沈没船から引き揚げた高性能火薬を精製して、さらに爆発力を高めたものを燃料に使うことに決定。 そして爆薬・爆発の専門家として天才的な特撮スタッフ(うはははは(≧∇≦))メラニーを仲間に加える。 人や機材も揃って、早速とばかりにロケットの製作にとりかかるハリー。材料はもちろん豊富なスクラップだ。ミキサー車のミキサー部分とかね。 それにしても郊外のスクラップ置き場の隅に、すっくと立つロケットの絵柄はなかなかシュール。一応目隠しのために布はかぶせてあるけど。 うははは(≧∇≦) シュール過ぎて、「テロリストのミサイルか!?」とFBIが飛んで来る。 わははは(≧∇≦) そこはなんとかごまかして、一応ロケット本体は完成! 問題は航行制御。高性能なコンピューターなんかないし、買う資金もない。じゃあどうするか? もちろん、借りるよ。しかもタダで。無断借用ってやつだ。 (`▽´)b 要するにNASAのコンピューターをハッキングして、勝手に自分たちのロケットの航行装置に繋いでしまおうという魂胆だ。 登場するモデムは「カプラー」ですよカプラー。電話の受話器を乗せるタイプ。懐かしい~。 ピ~ギョロギョロギョロロ~、ってホントに大丈夫? (´ε`) 自分で行くつもりだったハリーは年齢的に問題があって、結局元予備の宇宙飛行士だったスキップと、メラニーが乗り込む。 ハリーの無念さが伝わってきてちょっとジーンとするシーンだ。 そしていよいよ打ち上げ。 燃料の爆薬は温度管理を誤れば大爆発、コンピューターは電話経由の借り物、スクラップでできたロケット「サルベージ・ワン」はゆっくりと空へ飛び立った。 さてココからは自分の眼で… 【といつもなら言うところだけど、多分なかなか見られない作品なのでこのままネタバレを続けます。】 ロケット発射はすぐ大々的にニュースに取り上げられ、ハリーは一躍有名人。ホントにサルベージが目的だと分かってFBIも一安心。 アメリカ全土が世界初の民間商業用ロケットの行方を固唾を呑んで見守ることになる。 NASAは初め、元々自分たちの物なのになぜ買う必要があるのかって態度なんだけど、なんとその時ソ連(当時)からサルベージ品を全部買い上げるとの申し出が!すでにサルベージ・ワンは世界的なニュースになっていた。 慌てたのがアメリカ政府。宇宙開発技術を漏らすわけにはいかないので、結局NASAが全品買い取ることなってしまう。 (o ̄▽ ̄o) 首尾よく月に到達、着陸船や月面車の回収にも成功し、一路地球へ。 いろんな障害やトラブルを乗り越えて、ついに地球へ、しかもセントラルパークに軟着陸!NASAを初めアメリカ中が大喜び! 感動~!快感~!泣ける~! (T_T) 本作は昔何度かTV放映されたし、SF関連雑誌(古い「スター・ログ」とか)にも紹介されていたのでご存知の方も多いと思うが、残念ながらDVDはおろかビデオもないようなので、もし機会があれば逃さず観て欲しいと思う。 ちょっと違うけど、機能停止した人工衛星や打ち上げ時のロケット本体またはその破片、宇宙飛行士が落とした工具など地球の周りを回っている宇宙クズ(デブリ)は現在総計約4,500トン、確認できている比較的大きなものだけでも約9,000個で、そろそろなんらかの対策を取らないと衝突などの事故で宇宙活動に支障がでるほどらしい。 て こ と は 機材のサルベージだけじゃなく、ゴミ掃除もビジネスになるかも。 あ(°o°)、「プラネテス」か… 私の好きな「ムーンライト・マイル」にも良くでてくるし。 残念(>_<)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[SF] カテゴリの最新記事
|
|