手賀沼沿岸に飛来したアカガシラサギのその後
1月はじめに姿を見かけて以来、出会えていないアカガシラサギの行方を訪ねて現地に出かけてみました。その姿は、前回、2022年冬シーズンと同様のエリアにありました。近くにダイサギ、タシギ、ヒクイナ、クイナ、カワセミの姿があり、餌探しに余念がなく、私の存在など気にもかけていない感じでした。頭から胸にかけて黒褐色縦斑、背の褐色、上嘴の先端から基部まで黒いといった外観をじっくり観察することができました。なお、年齢については、桐原(2000)が上嘴は先端から基部まで黒い、叶内(2011)が幼鳥や若鳥は上嘴が黒っぽいと図鑑によって異なる解説が記されています。しかし、過去観察記録とともに写真で報告されているものを見ると、先端が上・下とも黒く、他はほぼ黄色の個体と上嘴が全体に暗色のタイプで先端がより黒色に見えるものもあります。前者の個体は冬羽ですが、上嘴の黒い個体も冬羽を含んでおり(夏羽から冬羽の途中の個体)嘴だけでは年齢の識別は無理と考えています。(引用文献)桐原政志.2000.日本の鳥550.水辺の鳥.p79.文一総合出版.叶内拓哉.2011.日本の野鳥.p189.山と渓谷社.(写真)2023年1月31日撮影なお、観察場所については、撮影者が集中する可能性が高いので非公開とします。