江戸川のコミミズク探索とホオジロ、チョウゲンボウ観察記
18日に江戸川沿いで今シーズンもコミミズクを目撃できたので22日、そして今日31日と現地に足を運びました。日没まで現地に滞在してみましたが、会えず。それでも、目の前で餌を狙ってホバリングするチョウゲンボウ、土手の草むらにはホオジロの雌雄の姿を観察をしました。ホオジロは雌雄がそばにいるのに、雄がさえずることもなく餌探しに余念がありません。19日にホームグランド手賀沼ではホオジロ雄がもう囀っている姿を目撃しました。何が違うのだろうと思って帰宅後文献を調べてみました。手井(2018)が石川県金沢市でホオジロを対象とした年間の囀り頻度の調査結果を整理し報告している文献を見つけました。報告によると、終日観察時の囀り回数は,1 月から 2 月上旬の独身期には非常に少なく、2 月中旬から 1,000 回を超えることもあり、5 月から 8 月中旬は 4,000 回を超える囀りを観察したと記していました。さらに、囀り頻度は雌の影響を受け、独身雄は雌を獲得するまで高頻度で囀るが,雌獲得後の頻度は極端に下がったと述べています。このことから、江戸川で目撃したホオジロの雌雄は、すでにペアとなっているために囀りが認められなかったとも考えられます。(ホオジロ雌の特徴)頭と耳羽は褐色で、下面は赤褐色で斑がありません。雄が耳羽が黒いのとは対照的です。(引用)手井修三.2018.ホオジロの終日観察における囀り頻度の季節変化.日本鳥学会誌.第67巻.p117–126.(写真)2024年1月31日撮影(ホオジロ雄は1月19日手賀沼で撮影)