茨城県の街に生きるチョウゲンボウ2024観察記(5)
かつて水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。様子を見に出かけました。東南東の風が強く吹き抜け、橋梁の穴に入り抱卵している関係で姿は見られませんでした。30分ほど経過した時、雄がフックのような場所にとまり羽づくろいをはじめました。このほか、かなり離れたところに別ペアの雌が強風を避けて羽を休めているのを発見。その後、多くのペアが巣として使っている横方向の穴ではなく、上方向に空いている穴から一羽の雄が姿を現しました。その飛翔、ホバリングをする姿を観察。いくらホバリング(*)の名手である鳥でも縦方向に上昇し穴に入るのは至難の技なはずです。風上に向かってはばたいて、尾を制御しながら上方向への揚力を得るのかしらと頭の中で想像。今日はかなわなかったのですが、次回の宿題となりました。(*)ホバリングチョウゲンボウは、風上に向かってはばたき、速度を得ながら翼のまわりに空気の流れをつくるウィンドホバリングを行い揚力を得ています。1点にとまっているような動きとするために尾を使い制御します。(写真)2024年5月25日撮影