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猫多組(ねこたぐみ)

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Nov 2, 2008
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カテゴリ:映画・DVD
ポレポレで予告編を観た時から、気にはなっていたのだけど。
東中野まで行けないでいる内に終わってしまったので、新文芸坐に感謝音符

『バックドロップ・クルディスタン』

映画系専門学校に通う青年・野本(監督)はクルド人難民のカザンキラン一家と知り合う。
彼らは、トルコ人に迫害され、国外逃亡をして日本にやってきたのだ。

野本は、一家の抱える問題(難民認定問題、クルド人問題)について、特に問題意識を持っていたわけではなく、そういった社会問題に立ち向かう運動家でもなかった。
ただ、彼らの友人として、一家の姿を撮影し続ける。

難民認定を求めての、青山国連大学前での座り込み。彼らのアパートでの食事。他のクルド人たちとのパーティ。
激しく権利を主張する一方で、大笑いして歌い踊る、素顔の一家がそこにいる。

認定を勝ち取ったものの、その後、父親と長男がトルコに強制送還され、残った家族は第三国へと移住する。

野本は、彼らを追ってトルコ、そして移住先へも赴き、彼らの姿や主張を撮影し続ける。
同時にトルコで普通に暮らす彼らの親戚や、「仲良しだよ」と肩をくむトルコ人とクルド人の姿、主張をもカメラにおさめていく。

正直、素人の撮影・編集なので、見づらい面もあるけれど、それだけにリアルだし、興味深い。
彼がクルド難民支援家であったら、一方的な内容になってしまうであろうところを、フラットな目で描いているから、「それぞれの主張」がかみ合わないことがよくわかる。

こういった問題は、どちらが正しいとか正しくないとか、簡単には結論づけられない問題なのだ、ということを思わされた。

映画作品としてどうこうではなく、クルド人問題を知るガイドとして有効だと思った。
興味のある方にのみ、オススメ。





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Last updated  Dec 31, 2008 10:12:46 PM



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