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テーマ:試写会で観た映画の感想(679)
カテゴリ:映画・DVD
矢口監督作品が好きだし、なかなかの豪華キャスティングだし、飛行機大好きなので
『ハッピーフライト』 監督は、「一機の飛行機が飛び立ち着陸する為に、いかに多くのスタッフが携わっているか」を、省略することなく描きたかったのだそうで。 とある日のホノルル行き便の出発から、トラブル発生で飛行場に戻るまでを、多くの人物にスポットを当てて作り上げた作品。 笑える場面が多く、タイミングというか「間合い」が好きで面白かったんだけど、広く浅くの印象。 副操縦士(田辺誠一)と、新人CA(綾瀬はるか)が中心になっているのかと思いきや、出番は確かに多いけれど、それほど「主役」って感じでもなく。 群像劇というにも、関わってくる人が多すぎて、一人一人を丁寧には描けず、面白可笑しく作った社会科教材「働く飛行機関連の人々」みたい。 悪いわけではないのだけれど、「あー、可笑しかった」「すごく沢山の役割分担があるんだねえ」「どこか一つで問題発生しただけで、大変なことなんだなあ」で終わってしまった。 軽快で楽しめるから、デートなんかで観るには良さそうだけど、心に残るかと問われれば、微妙・・・ エンタメに徹しているといえば確かにそうなのだけど、矢口監督の今までの路線を期待したので、なんだか味わい薄く感じてしまった。 同じように登場人物が多い、三谷監督の群像劇作品に比べて何が違うのかと考えたのだけど。 一人一人の描き方が浅いというか、全部「薄塩味で調理しちゃった」感じ。 役者さんは皆それなりに「はまっている」から、人物造形が浅い・・・のかな。 その点が残念だったけれど、重たくない作品をさらっと観たい時なんかにはベストかも。 誰もがいつでも「深く感動したい」「問題意識を喚起させたい」ってわけじゃないしね。 鑑賞後は楽しい気分になれて、会話が弾むと思うし 個人的には、試験教官役の操縦士(時任三郎)と、グランドスタッフの先輩後輩コンビ(田畑智子&平岩紙)が良かった 11月15日(土)、全国東宝系ロードショー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 2, 2008 01:25:23 PM
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