綾瀬の繁盛酒場での小宴会
突然に職場を去らねばならなくなった人がいたので、急遽お別れの宴会をすることになりました。開催の日取りがGWの狭間の最終日。翌日からの4連休前に駆け込み呑みする人がいそうな一方で、最大10連休を持て余して呑みに繰り出す人がいそうでもあり、いずれにせよ、店の確保には難渋しそうであります。日取りが決まったのはその前日だったから迷っている暇もないのです。加えて、困ったのが会費の事で、たまたまその会のメンバーでぼくが一番エライ人であったのです。我が社では会費は傾斜配分するのが決まりごとのようになっているので、ぼくの財布に相応の負荷が掛かってくるのでした。そこでまずは店選びの前提条件を設定することになるのでした。考えるまでもなく浮かんだ条件が安くて、チェーン店ではなく、職場からそう遠くないことでした。これがねえ、なかなかありそうでないんですね。それと面々がぼく以外にガブガブ酒を呑むのがいないといのも悩みの種でした。呑み放題を条件に加えるのが憚られてしまうのです。実はすぐに綾瀬の例の居酒屋の存在を思い付くに至ったのです。が、普段でさえ繁盛しているその居酒屋が容易に予約できるとは思えぬのです。話は違うけれど、ぼくは電話を掛けるのが苦手、というか嫌いなので電話の無駄打ちは避けたいところです。でも迷っている暇はなく、ぼくには珍しくすぐ様に電話を掛けたのでした。すると何という僥倖か、すんなりと予約が確保できたのでした。これは嬉しい誤算驚。 ということで意気揚々と訪れたのは、ご存じ「串のこたに」です。ご存じと書いたけれど、2名は以前連れてきたことがあったけれど、残りの2名はここどころか、綾瀬で下車するのも初めてとのこと。そういや金町在住の呑兵衛が先日、初めてここで呑んで驚愕したと語っていたなあ。案外、世の人は決まった駅でしか下車しないもののようです。そこには行動範囲の広い狭いは余り関係しないようで、とにかく行くべき駅、町が決まっているようなのです。さて、ここのちょっと面倒なのは2階席より上は靴を脱いで上がらねばならないところです。穴だらけの靴下の件はさっさとカミングアウトし、足の臭さは準備万端な参加者Kから消臭スプレーの提供を受けて参加者全員が無事招集されたのであります。で、まず驚いたのが、やはりかなり混み合っていたものの、案外広めの個室が用意されていたのです。ここの座敷は他の客たちの様子を眺めることができて楽しいのですが、結構窮屈なので段々着座姿勢が辛くなってくるのです。が、個室はかなりゆったりしていて足も伸ばせて非常に快適でした。席にはすでに刺し盛など4皿が用意されていました。祝日前日は席の予約をすると3,000円コース(呑み物別)を頼まないとならないのです。普段ならこれはデメリットになりますが、宴会ならこの方がありがたい。呑む物を取りまとめて内線で注文を入れようとするとなんということでしょう、瓶ビール(大瓶!)5本が予約としてサービスしてもらえるというのです。これはもう実にありがたいのです。この予期せぬサービスで気分が非常に盛り上がってしまい、写真も2枚しか残っていませんが、この後も〆のうどんやデザートも出てきたような気がします。いやはやさすがにこちらは充実しておるなア。とそのお得さに驚かされつつも、彼らは気分に任せて好きなものを呑んでいたけれど、ぼくはひとりこたにサワーを繰り返し注文していたことに気付いていたのだろうか。とにかく宴会の際、毎度という訳にはいかないまでも2回に1回はここでもいいかも。