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カテゴリ:絵日記三昧
カスピ海沿岸の風の街バクー。 冬は辛い。 石油の産地なのに石油ストーブがない。 貧しいこの国では石油を燃やすのはドルを燃やすようなもの。 暖房用の電気はあるが容量が小さく部屋が暖まらない。 したがってみな仕事場でもオーバーを着込んだまま。 そんな冷蔵庫なみの温度の部屋で仕事してから半年。 ようやくアゼルバイジャンに夏が来た。 優雅な海外から来た英国人などはみな1月ほど休暇をとって 山や海の山荘に行ったりしている。 優雅でない海外から来た日本人はみな仕事をしている。 したがって休日の外人テニスクラブも閑古鳥。 「風となり異国の広き海わたりサマルカンドへ夢を追う日々」 最近は、欧州も異常気象が続いている。 昨年は、40℃近い炎暑だったそう。 「I almost died」と通訳のルスラン君は言った。 この夏は冷夏ですごしやすいとか。 西瓜、瓜、桃、さくらんぼ、林檎と果実は豊富である。 西瓜や黄色い大きな瓜が1mほどの高さまで山積みされていたるところで売っている。 1個数百円前後と安く、冷やして食べるととても美味しい。 肉も、鳥、牛、羊、七面鳥、チョウザメと豊富。 しかし味付けが単調。 炭火、塩焼きがほとんど。たれがない。工夫がない。 外食に飽きてきて、最近は自分たちで料理する機会が多くなった。 昨夜は、ステーキ肉5枚450円を買ってきて料理した。 ニンニクと醤油で下ごしらえしたのを30分ほど寝かして ひまわりの油とバターとワインで焼き上げた。 実を言うと娘がやっていたのを思い出しながら・・・。 それに紫たまねぎのスライス、唐辛子の効いた胡瓜の一夜漬け。 はるかに美味しい。 こちらの黒ビールはとても美味しく肉によく合う。 さて週末はたくさんの人が「三日月湾」と呼ぶ浜辺へ押しかけている。 先週は、友達になったアゼルの若者が可愛いガールフレンドを二人連れてきたので 一緒に泳ぎに行った。 沖には石油掘削の鉄の基地がそこここに浮かぶ風景が、カスピ海の特徴。 塩分が少ないので、乾いてもべたべたしないのが良い。 1人250円ほど払うと、専用の木陰の小屋を用意してくれる。 黒ビールと焼肉を楽しみながらのんびり甲羅干し。 欠点がひとつ。 のんびり甲羅干ししようと思うのだけど・・・・・。 ![]() 周囲を美しいカスピ海美人が行きかうので・・・・・。 ななかなできない。 絵の師匠に良く言われたこと。 良い絵を描くにはすぐに描いてはいけない。 しばらく美しいものに感動すること。 そしたらどこが美しいか自然と見えてくると。 そういう意味では次々と感動のしっぱなし。 眼のやり場に困らないほんとうに「美しい」ビーチでした。 まあ、たまには、こんな日もいいか。 浅き夢目覚めて水脈(みお)をたどりゆく潮に委ねる午後の曳航 左記の青春挽歌より ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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