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テーマ:絵が好きな人!?(4328)
カテゴリ:絵日記三昧
こんなひまわりの野が広がっていた。 スペイン巡礼路でもみかけた。 大好きな風景。 思わず感動して、つい言葉が出た。 「うわあ、ゴッホがいっぱいだ!」 人一倍、心が優しいゴッホは、真心から人に尽くした。 しかし、その過剰な愛情が、牧師としての道を閉ざし、 ゴーギャンすらへきえきして逃げ出した。 人との適度な距離が保てない。 自分では、どうにもならない人への優しさが、 かえって、人との距離を遠ざける苦しみ。 そんな悲しい思いが、黄色に救いを求めた。 暗い過去から、自分を励ます明るい希望の色。 風景にも、夜景にも、ひまわりの背景にも好んで使った。 しかし絵を描くものから言えば黄色は使いにくい色。 絵の具にはバルール「色価」と言うやっかいなものがある。 遠くのものは遠くに見えないいといけない。 黄色は派手な飛び出る色で遠景には使いがたい色。 しかしゴッホは、背景に黄色を使い遠景に黄色を使った。 それにもかかわらず、絵画として絶妙に調和し響きあっている。 不思議な才能である。何故こんなことが出来たのか。 答えは、ひとつ。理論ではない。絵を真心で描いたから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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