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カテゴリ:日々の随想
写真 「夏の日の思い出」 ![]() 今年も昨年同様、焼けた砂浜を求めて南の海へ向かった。 波頭に無数のクリスタルガラスを散布していた夏の太陽。 その波濤のきらめきは、いつもせつない痛みを伴う。 ![]() 過ぎ去った数知れない思い出の破片が波頭に光っている。 それがどれか定かでもないのに悲しみに似たものを運んでくる。 もう一度、飛び込むことのできない遠い青春の光と影。 ![]() 誰ということもない微笑みの数々が光の中に交錯する。 思い出せないもどかしい過ぎ去った日々が胸につき刺さる。 ![]() 強烈な光を放って夏の太陽が空を渡っていくとき、 心の海底によどんでいた深くせつない情念が、 舞い上がる無数の気泡のように浮かび上がってきて、 とりかえしのつかない悠久の時を告げる。 パステル画 「遠い日の記憶」 ![]() デザイン・アート部門のプログランキング参加中。 クリックして応援してくださいね。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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