781195 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

水彩画紀行 スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

水彩画人 俊介

水彩画人 俊介

Freepage List

Spain Pilgrim road


SpainPilgrim road 2


スペインの西の果ての岬の町


スペインの忘れえぬ人々


スペインの忘れえぬ人々 続編


巡礼路で出会った人々


嫁ぐ娘への懺悔録


人の心は水彩画


ヨーロッパ世界の裏の恐ろしさ


嘘のような本当の話


イラクの恐ろしい現実


未来を奪われた子供たち


逆説「大好きなアメリカ人」


倉敷の美観地区と美味しい店


ユーモアのある家庭


シルクロード紀行


カスピ海の国アゼルバイジャン


アゼルバイジャンの女流陶芸家


シルクロードの悲劇


カスピ海の女人の奔放さ


ロシアの華麗なバレー団 TODES


ロシア料理店への招待


カスピ海の夏の海


アゼルバイジャン気質


不思議な少女との出会い


カスピ海美人に招待される


アゼルバイジャンの黄昏時


白いロールスロイスの花嫁


豊富な食材で料理を楽しむ


恋人たちの季節


テニストーナメント参戦記


カスピ海の夜の出会い


安くておいしいコーカサス料理


ある春の一日


俳句は詩的な日記帳


美しい言葉 風花


桜の城 高遠


俳句を始めたい方


短歌 青春挽歌


風鈴や亡き人影の窓よぎる


兄と妹の物語


父と娘の物語


青春の光と影 恋


神さまは存在する!


娘へ贈る結婚の言葉


モーツアルトが大好き


珠玉のモーツアルトの作品より


水彩画紀行


風の盆 越中八尾の美しい町


風の盆 妖艶な夜の舞


風の盆 深夜の町流し


Category

Favorite Blog

黛まどか New! jiqさん

慣用句「あ」202… New! 風鈴文楽さん

五島で世話してくれ… New! カーク船長4761さん

『南海トラフ地震の… New! Mドングリさん

電動ミシン完成 NEXTPEAKさん

五月の田んぼ yhiro8888さん

第8回ハープミューズ… 47弦の詩人さん

さくら、恋せば msk222さん

GWのお仕事 Temp sec-9さん

三文小説 mizu-sinさん

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

2024/05
2024/04
2024/03
2024/02
2024/01
2010/05/08
XML
カテゴリ:海外スケッチ紀行


日本の国宝「弥勒菩薩」などの仏像の原点がパキスタンにある。

そこは、ギリシャと日本をつなぐ、不思議な接点でもあった。


首都イスラマバードから1時間、タキシラと呼ばれる丘がある。

遠くから眺めると、潅木のみの荒涼とした丘陵。そこに

ガンダーラ美術の傑作といわれる多くの仏像が眠っていた。


ギリシャ風仏像



仏陀の灰を収めた舎利塔を支えるのは、ギリシャのアトラス神、

印度仏教とギリシャの文化の交じり合ったさまざまな様相を呈す。

その彫像技術はやがて、中国、朝鮮を経て日本に伝えられた。


もともと偶像崇拝がなかった仏教に仏像製作を教えたのは、

遠いギリシャの地からはるばる連れてこられた彫刻家だった。


BC326年アレクサンダー大王はペルシャの王を執拗に追跡、

ペルシャの王は、自分は何故こんな目にあわねばならぬのかと

悲運をかこちながら逃避行をつづけたが、やがて度重なる退却に

嫌気をさした部下によって殺害される。大王はさらに東征を

続けて、インダス川流域に侵入していった。そんな遠い昔の

歴史が日本の文化に大きな影響を与えることとなった。

もし、彼がタキシラにギリシャ文化を伝えなければ‥‥‥‥

日本の「弥勒菩薩」などの仏像も存在しなかったかもしれない。


SANY6027.JPG


タキシラは、76年のクシャーナ朝の下、ガンダーラ美術が開花する。

しかし5世紀になると白い匈奴と呼ばれるイランの遊牧民族が侵入、

多くの仏像が破壊されて土に埋められてしまった。

発掘された仏舎利


1872年にイギリス人考古学者が発掘し、ガンダーラ美術の

傑作といわれるギリシャ風の仏像や仏舎利塔が数多く現出した。

しかし、この世界遺産の仏教遺跡は、イスラムの国に残った為、

簡単な屋根に覆われただけで風雨に晒され放置されていた。

案内の若者は他の丘陵も発掘すれば遺跡が出土するという。

しかし誰も手をつけることなくこのまま眠り続けるだろう。

もしガンダーラ遺跡が、印度領にあったなら事態は違って

いただろうに、この郊外の荒地の丘陵の地は、今はただ

放牧されたヤギのもの悲しい鳴き声がこだまするのみだった。




今日の2枚  「ガンダーラの仏像」

SANY6614.JPG


SANY6625.JPG





デザイン・アート部門のプログランキング参加中。
クリックして応援してくださいね。


プログランキング







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010/09/19 08:47:18 AM
コメント(9) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.