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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2005.01.23
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カテゴリ:その他読書日記
『「非」まじめのすすめ』森政弘:講談社
くそまじめじゃない
非まじめなのだ
不まじめではない
非まじめなのだ
やわらかあたまでいきましょう

てな本。これ、買ったんじゃなく、拾ったもの。この際だから処分。


『日本の外来語』矢崎源九郎:岩波新書

・葡萄牙語…合羽、更紗、煙草、羅紗、襦袢、釦、南瓜、金平糖、歌留多、パン、カステラ、(丸)ボウロ、トタン、チャルメラ、ビードロ、フラスコ、ブランコ、ピン(から)キリ(まで)

・西班牙語…メリヤス

・和蘭語…アキレス、エキス、カテーテル、オブラート、カンフル、スポイト、クレオソート、メス、コレラ、ペスト、レンズ、コンパス、アルカリ、アルコール、ソーダ、チョッキ、ズック、ホック、ドロップ、シロップ、コーヒー、クッキー、ビール、ポンス、(博多)ドンタク、ガスAインキ、ガラス、オルゴール、ゴム、ペン、ポンプ、ペンキ、ランプ、レッテル、コップ、デッキ、マスト、ラッパ、ピストル、タラップ、ランドセル、オンス、トン、カナリア、ゴリラ、ペリカン、ホップ、

・仏蘭西語…ズボン、マント、シャッポ、アンケート、コント、クレヨン、デッサン、デビュー、ポーズ、ランジェリー、クレープ、ルージュ、カフェー、グラタン、コンソメ、ビフテキ、マヨネーズ、オムレツ、ピーマン、ポタージュ、ヒレ(肉)、レストラン、サボ(る)、ブルジョア、プロレタリアート、

・独逸語…アスピリン、インポ、ガーゼ、カプセル、カリエス、ツベルクリン、チフス、トラホーム、ノイローゼ、ワクチン、メンス、ゼミナール、テーマ、イデオロギー、ルンペン、スキー、ゲレンデ、ストック、リュックサック、エネルギー、シャン、メルヘン、ボンベ、

・露西亜語…イクラ、インテリ、セイウチ、カンパ、

何だか英語源の外来語も含まれているようだが、文献を年代順にあたってみると、語源が仏語や蘭語だったりする。
英語が日本語の中に入ってきたのはペリー来航以来だとか。ご丁寧なことに、英語の語彙の半分以上がヨーロッパ諸国からの外来語だから日本人には分かりにくい。

理由はいくつか考えられる。イギリスとの関係でフランスとの因縁は深いこと。また英語はゲルマン諸語のひとつであるが、古代ドイツ語から派生した言葉であること。さらにキリスト教の関係でギリシャ語やラテン語から英語への外来語も多いこと、など。

勉強になりました。ただ、「外来語が、文化程度の高い国から低い国へ流れる」という進歩史観が気になるけれど、「乳バンド」がまだ死語でなかった時代の本なので仕方がない。本当は
民族と民族の接触があったとき、
相手が持っていて自分たちが持っていないもの・概念で、
なおかつ自分たちにとって必要なもの・概念
を自国語で上手く表現できないときに外来語が生まれる

んだけれどね。まあ、必要性に応じてトレードはかなり輸入超過になったり輸出超過になったりするけれどさ。処分。


『極北に駆ける』植村直己:文春文庫
冒険中に亡くなった人の本を、生き残った自分が読んだというのも妙な話だ。
(1)植村氏の目的:南極大陸横断
(2)そのためのステップ:北極3000キロの単独犬橇行
(3)そのためのステップ:エスキモー(当時はそう呼んでいた)部落とのウルルン滞在。
この本はまず(3)について書かれ、(2)の成功で終わる。ひとごとなので、後半の日記体の記録―食料が乏しくなって飢えても、エスキモーのように弱った犬を食べて元気を取り戻すようなことはできなかった、とか、指先がかじかんだときは睾丸を握って暖をとった、とか―も面白いが、やはり興味深いのは前半だ。鯨やアザラシやヒラメなどほとんど動物ばかりを狩して食べるエスキモーの生活、酒に目がなく、性におおらかでフリーセックス状態の男たち女たち。

この本が書かれて30年以上経つけれども、地球温暖化で北極がますます暖かくなるようなことがあれば、アメリカの保護区で滅び行く先住民のように、住処を追われ、狩もできず、暖かい地方の伝染病にやられるか、集団アル中になって滅びてゆくんだろうなあ、と思ってしまった…


『マジック・マッシュルーム』京堂健:第三書館
日本・ヨーロッパ・東南アジア・中央アメリカでの幻覚キノコ食べ歩記。巻末にはご丁寧に幻覚キノコの栽培法まで書いてある。図書館が放出した本をただで手に入れたのだが、今回図書館に還すことにした。向こうも迷惑だったりして。

尚、本書の発売当時と違って、現在幻覚キノコ(ワライタケ等)を食べてラリってるのを当局に見つかると逮捕されますのでご注意を。


『ぼくたちの洋行』遠藤周作:講談社文庫
短編集。表題作他「入営の日」「あわれな留学生」「父親」「ピエタの像」「弟と犬と」「終戦記念日」「ナザレの海」「鏡」「老いの岸辺」。





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Last updated  2005.02.26 12:49:49
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