2787303 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Category

Freepage List

2007.05.30
XML
「世界の文学」シリーズ第四巻に収録。値段を見ると390円とある。図書館の本の市で拾ってきたのだけれど、一体いつの時代の本だ。

久しぶりに読むが、ひょっとしたら原書で読めるかもしれないと思われるほど、平明でわかりやすい文章だ。もっとも高校生のとき完訳を読了して以来、繰り返し読んでいるせいかもしれない。今回は糞尿譚というか、そういう描写が気になった。小人国から馬の国まで、ウンコやオシッコの話が折にふれて出てくるのは、あながち風刺ばかりではないような気がする。

もう一つ気になったのは、翻訳者の中野好夫さんがIを「我輩」と訳されていること。おそらく日本を代表する風刺文学の表題を意識したのだろう。ただ個人的にはかのミュンヒハウゼン男爵を連想してしまった。なるほどガリヴァというのは愚か者という意味だそうだから、この物語の語り手そのものを風刺するのならそれもいいかもしれないが、スウィフト自身は反語的にこういう名前をつけたのだと思う。岩波文庫のように「私」でいいのではないか。

洋書はこちら。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.06.01 15:00:42
コメント(0) | コメントを書く
[ユートピア・反ユートピア小説] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X