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つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2011.10.17
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カテゴリ:洋画(欧米系)
『猿の惑星』シリーズには思い入れがあり、今まで発表された全作を観てきました。
それはたぶん、不具が不具であることと無関係ではないのでしょうが、今は深く掘り下げません。

最新作は、薬害環境破壊への警告がモチーフになっています。

病気の父親を治療すべく、アルツハイマーの治療薬を開発した研究員。治験のためにある雌の類人猿に投与したところ、明らかな知能の向上がみられました。彼女はやがて息子を産みました。彼はシーザーと名付けられ、驚くほど知的に伸びていきます。

シーザーははじめ自分を人間の仲間だと思っていました。しかし迫害を受けることで類人猿としてのアイデンティティに芽生え、洋服を着るアンクル・シーザーから脱皮し、檻に閉じ込められていた仲間すべてにその薬を吸引させるリーダーにまで成長します。

映像を見ていて思いましたが、身体能力ではるかに劣る人類が万物の霊長として君臨していられるのは知能の高さのおかげ、それ故に発達した文明の高さのおかげ、それ故に世界中に繁殖できた数の力のおかげです。

しかしここに、人類と同じ知能を持ち、身体能力は遥かに勝る類人猿が、人類に牙をむいてきたらどうなるでしょうか。
小競り合いはサンフランシスコで始まりました。
知能向上薬の開発を促進させた黒人社長が、一斉に猿たちに襲われるというのも皮肉な話です。旧作のモチーフからの脱皮を目指したのでしょうか。

ほどなく、知能の高い猿軍団と、人間たちとの「戦争」がはじまります。何だかヒッチコックの『鳥』ならぬ『猿』を観ているような感覚に襲われましたが、このときは双方痛み分けに終わったのです。しかし……

しかし、開発された新薬には致命的な欠点がありました。人間に投与すると、ウイルスの毒により死に至るのです。それでいて猿は免疫。飛行機によってウイルスが世界中に蔓延し、人間は死に、猿は栄え…文明が滅び、数の上で逆転されれば、人類はもはや知能を持った猿の敵ではありません。


ここまで書いてきて今思ったのですが、本作は、実はアメリカ人の潜在的な黄渦論的感情の産物なのではないでしょうか? 現在ならとくに中国の……。


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Last updated  2011.10.17 21:53:17
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