シーリング工事
シーリングと言うのはシーリング材を用いて、メジやクラックなどを埋める工事の事です。サイディングやボードなどを外壁に貼り付けるときに、部材と部材の間に溝を空けます。そのメジノなかにシーリング材を充填することで、例えば夏場の気温が高い時に部材が膨張しても、メジの部分が伸び縮みする事で部材の損傷を防ぎます。このようにボードとボードの間の溝をメジというわけですが、このメジにはウレタンやシリコンなどのシーリング材が充填され、その上から塗装をしているわけです。そうしたシーリング材を取り除いてからシールを新たに充填する工法を「打ち替え工法」といい、既存のシーリング材を取り除かずにその上から充填する工法を「増し打ち工法」といいます。どちらを選ぶかは正直に言いますと「予算次第」です。既存のシーリング材を撤去してから打ちなおす方が、撤去の手間もかかりますし、材料も余計必要なので、「打ち替え」の方が費用がかかります。画像の中央部分にクラックがあります。そうした場合にはシーリング材を擦り込む工法と、クラックに電動カッターなどで溝を作りそれからシーリング材を充填する工法があります。電動カッターで溝を作っている様子です。溝の形から「Uカット」または「Vカット」と言います。いずれにせよ壁の奥深くまで入り込んだ亀裂を広げ、シーリング材を「より深く、より厚く」充填できます。Uカットした状態です。そこにシーリング材の下塗「プライマー」を塗布します。サイディングなど養生が必要な場合と、今回のようにマスキングテープで養生しない場合があります。メジやUカットしたところにシーリング材を打ち込み、ヘラなどでナビきます。こうした下地処理をしておいてから塗装を開始するのです。このようにご覧頂くとわかりますが、建築工事においては価格は「どれだけ手間をかけたのか?」によって定まります。Uカットすればその分工程が増えて、擦り込み工法よりも費用がかかるのは仕方のない事です。今回はメジに関しては「増し打ち工法」、クラックに関しては「Uカットしてからシーリング」という工程を経ました。これを「打ち替え工法」にすればもう少し予算が必要ですし、逆に「Uカット」を省けば予算を削れます。どうした方がよりいいのか。それは工事業者さんとよく相談して、予算と相談しながら仕様を定めてください。お問い合わせはこちら外壁塗装・リフォームの事ならいずみホームにお任せ下さい!