Communication2.0
イノベーション(革新)のみが利益と発展を約束する「2010年の広告と広告会社」と題して、植田正也氏の講演がありました。主催は福島県広告協会です。広告は社会を写す鏡です。資本主義社会では、物やサービスを販売することで世の中が成り立っています。販売するための主たる方法として広告があります。また広告は情報の側面があります。ここに講演のレジュメを紹介しておきます。----------------------------------------------------1.2007年広告は新時代に入った。 1)戦後50年、成熟期を過ぎた 2)変わる消費者、変わる広告主 3)ITが変えたユビキタス社会の特徴2.2010年、今のままだと80%の広告会社が倒産する 1)変わった広告ビジネスのモデル 2)広告会社は問題解決業である 3)クロスメディアとウェブ広告の台頭3.これからが、面白い広告と広告ビジネス 1)広告主に喜ばれるソリューション戦略の提案 2)広告ビジネスは、もともとベンチャービジネスだ 3)ダビデの経営戦略で会社広告は生まれ変わる----------------------------------------------------社会が成熟すると、やがて広告はいらなくなるだろうとガルブレス教授(ハーバード大の経済学の名誉教授)は未来予見していた。■「変わる消費者、変わる広告主企業」30代以下の若い世代はほぼ90%以上の人がインターネットを使ってモノを購入。10年前には想像だにできなかった。広告主は無視できなくなった。■「ITが変えた、ユビキタス社会の特長とパラダイム」1.社会構造が情報化社会へ移行する (1) 秘密の保持ができない (2) 情報のスピードの加速化 (3) あらゆるところがボーダレス化 2.経済構造がユビキタス社会の到来となる (1) 地理空間の概念崩壊で、どこでも商売できる (2) 中間の役割、機能の消滅で、問屋・代理店は消えゆく方向へ (3) 消費者中心の構造へ■広告会社は問題解決業である 1. 広告は、言葉のビジネス (言葉のスペシャリスト) 2. 広告ビジネスの商品は、アイデア (アイデアのスペシャリスト) 3. 業種は、問題解決業(ソリューション) 4. 業態は、知識創造産業