ボロボロの社保庁、諸悪の根源はどこ?
社会保険庁の職員が年金記録改ざんに関与していたとされる「消された年金」問題をめぐり、舛添要一厚労相は3日午前の記者会見で、厚生年金の全オンライン記録約1億5000万件のうち、標準報酬が5等級以上大幅に引き下げられた記録が75万件に上ることを明らかにした。他のケースもあり、改ざんの疑いがある記録は100万件を超す可能性が出てきた。 厚生年金受給額は、社保庁に記録されている標準報酬で決まる。これが社保庁職員の関与で低く改ざんされれば、サラリーマンが受け取る年金は減額される。「消えた年金」と違う、「消された年金」である。 標準報酬月額は現在30等級に区分されており、5等級の引き下げ幅は、現行では3万6000円から15万円に相当する。 他のケースとしては、標準報酬引き下げと同日か翌日に、厚生年金からの脱退処理が行われた記録が15万6000件、6カ月以上さかのぼって記録が変更されたものが53万3000件あった。3条件のうち1つでも当てはまる記録を単純に合計すると143万9000件。重複分を除いても改ざんの疑いがある記録が100万件を超す可能性があるという。【ZAKZAKから引用】 ホント、どうなっているんですかねぇ、社会保険庁は。 しかも、「年金記録がどうなっているのか、最後の一人まで確認します」なんて大見得切っていたマスゾエはこの状況をどうするつもりなんでしょうね。最後の一人まで確認するわけだから、誰が、いつ、どれだけ減額したのか、そういったところまでしないと確認したことにならないんだけどね。おそらく絶対無理だろうけど。 それにしても、この問題はマスゾエ一人の問題ではなく、歴代の厚生大臣の責任が大きいことは前にも書きましたが、それと同じ位かそれ以上責任が大きいのは、社会保険庁の悪事を暴ききれなかった会計検査院ではないでしょうか。省庁や都道府県が無駄な支出をしていないかなどを厳しくみているはずの会計検査院、こういったところは見ないのでしょうか。若しくは、社会保険庁がいろんな施設を建設したりしているのを何を根拠に問題なしとしていたんでしょうか。 つまり、事業者からどれくらいの保険料が納付されてその辺の管理はどうなっているのか、保険金の支払いは、施設建設しているけどそのあたりの原資は、など疑うポイントはいくつでもあるはずなんですよね。確かに件数は多いんだろうけど、矛盾も多いはずではないのかな。 まぁ、会計検査院は『立法・司法のいずれにも属しないということであり、結果として国会・内閣・裁判所の三権のいずれからも独立していることとなり、極めて特異な国家機関』(wikipediaから引用)のはずなのですが、政治屋の横槍とかには弱いでしょうから、例によって政治屋からの圧力があったのかもしれませんね。 そう考えれば、やはり一番悪いのは政治屋か?