カテゴリ:五嶋みどり
僕のCDラック(約700枚収納可)も一杯に近づいてきました。今後買うCDは厳選 しなければなりません。ここ2~3週間,有名CDショップのホームページを見てても, これは買い!と飛びつきたくなるのが見当たりません。 でも,発売となったら,いや,予約受付が始まったらすぐに注文するぞ!と 決めているものがあります。 それは,五嶋みどりさんの演奏するJ.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのための ソナタとパルティータ」(全曲)。 実は,彼女のメンデルスゾーンのコンチェルトのCDが発売になった2003年(のはず) の初秋に彼女をソリストに迎えてR.アバド(有名なC.アバドの甥)指揮の読売日本交響 楽団の演奏会が神戸国際会館であったのですが,アンコールで演奏されたのが,バッハ のシャコンヌでした。この曲はパルティータ第2番の最後の曲で,これだけで14~15分 要します。僕は彼女の演奏に胸を鷲づかみにされ,魂を揺さぶられて涙がとめどもなく 流れていました。(もちろん回りの客には気付かれないようにしていましたけどね。)こんな 体験は初めてでした。 それ以来,いつこのCDが出るのだろうと思っていたところ,2005年11月,京都 コンサートホールでバイエルン放送響と共演した後,彼女がロビーで握手会をしてくれた ので,思い切って尋ねてみました。すると「少しずつレコーディングはしていて,完成は 2年後くらいになるかなあ。」とのことでした。で,それからというもの,まだかまだかと首を 長くして発売を待ちわびているのです。もし順調に進んでいるならば,今年後半か来年 くらいには,と思っています。 10代のころの彼女の演奏は,あまりに凄いテクニックに度肝を抜かれましたが,30代 になってきて,人の心を揺り動かすものが加わっています。神戸より前,彼女が大阪の フェスティバルホールでピッツバーグ響とショスタコービッチの1番コンチェルトを演奏した ときも,涙がにじんできて「ショスタコービッチでなぜ泣けるんだろう?」と思ったことが あります。彼女の演奏は一生ずっと聴き続けていくことと思います。 ほうとう
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.08 02:01:18
コメント(0) | コメントを書く
[五嶋みどり] カテゴリの最新記事
|
|