テーマ:楽天写真館(354743)
カテゴリ:中国5県
こんにちは、ほうとうです。
GW後半の、天気が良かった4日(土・祝)、広島湾に浮かぶ似島(にのしま)の安芸(あき) 小富士(標高278m)に登って来ました。 先月23日の記事で写真を掲載した、あのミニ版富士山が裏山とは反対側に浮いていて、藪が 深くなる前に登っておこうと来たのです。 島ですから、船で渡らねばなりません。広電の路面電車で広島(宇品)港まで来て、第5桟橋 からフェリーに乗ります。 片道20分、450円のちょっとした船旅です。釣り客なども見受けられます。島で何か イベントがあるわけでもないので、空いていて、GWのお出かけとしては穴場かもしれません。 似島に到着して、集落の細い路地を案内看板に従って通り抜け、登山道に入ります。分岐ごと に道標があって、どんどん進んで行きます。 もう少しで山頂という、南側の露岩の所は展望が良く、 島南部の下高山や南東に伸びる外方鼻、その南の江田島、西能美島 が見渡せ、多島海の景色を味わえます。 広島西飛行場(旧広島空港)の誘導施設がある山頂からは、 宇品、出島地区など広島市街 や 廿日市(はつかいち)、五日市の街 が望めます。 あっという間に登頂出来たので、もう少し歩こうという事で、りゅうびの希望で島の南側を周回 することにしました。 島の中央を南北に走る稜線を引き返し、途中から東岸にある少年自然の家へ向けて下ります。 この一角にある似島歓迎交流センターは、かつて第一次世界大戦で得たドイツ人捕虜収容所が あった場所なのです。 また大黄(だいおう)集落にはかつて軍用馬の検疫所、その北には人間の検疫所もありました。 第二次世界大戦末期に広島市街に投下された原子爆弾は、爆心で約1000万℃の高熱で市を 焼き尽くし、約1万人の負傷者がこの島に運び込まれたそうです。市内の医療は壊滅したので、 最寄りの検疫所医師を頼ったわけです。しかしそのほとんどの負傷者は間もなく亡くなって しまい、火葬が間に合わないことから、現在の慰霊の広場付近にそのまま埋葬されたそうです。 重い話になってしまいましたが、島の観光パンフを後で読み返して知った事です。 歩いている最中は、そんな歴史のことに全く気づかず、のんびりと呑気に観光していました。 島影と波打ち際 島西岸から広島市西区 島西岸から宮島(厳島) カフェデッキ猫 バウムクーヘン 実はこの似島が、日本で最初にバウムクーヘンが焼かれた場所なのです。 先述したドイツ人捕虜の中に、菓子職人のカール・ユーハイムさんという人がいて、彼がここで 日本初のバウムクーヘンを焼いたのです。もうピンと来た方がいるかも知れません。神戸の洋菓子 店「ユーハイム」は、彼の奥さんや弟子によって有名になったのです。彼は当初、横浜に店を構え ましたが、関東大震災で店が壊れたことから、同じ港町神戸で店を再開したのですね。 もちろん、自宅へのお土産に買って帰りましたよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.06 08:10:35
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