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60ばーばの手習い帳

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May 15, 2019
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カテゴリ:常用漢字
​​​星 客…キャク


恒春園


 蘆花は1898年の元日から大晦日まで毎日、自然の見聞録を書き残しました。
国木田独歩の勧めもあったといいます。これが自然を主とし、人を客とする
『自然と人生』になりました。
​​​

夜来の膏雨止み、九時頃には満天の雲散り、且(かつ)細りて、綿の如きもの紗となり、紗の如きもの煙となり、煙の如きもの終に全く消へ、一碧玉の如き空となりぬ。

 新樹、5月の頃です。
「膏雨」は作物の生長を助ける恵みの雨ですが、雨の止んだ空にはほっとします。
綿→紗(薄く透き通る絹織物)→煙のように薄れて、雨が止み、一面青く澄んだ
空が広がります。

 このあと、日光が雨のようにさし、障子に青葉の影を浮かび上がらせます。

 蘆花は視覚的な文章の人と言われますが、ここだけ読んでも、紙面から自然の
色彩が鮮やかに浮かび上がってくるようです。


              引用および参照元:徳冨蘆花『自然と人生』岩波書店





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Last updated  May 15, 2019 12:00:41 AM
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