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テーマ:読書の愉しみ(964)
カテゴリ:常用漢字
客…キャク
恒春園 蘆花は1898年の元日から大晦日まで毎日、自然の見聞録を書き残しました。 国木田独歩の勧めもあったといいます。これが自然を主とし、人を客とする 『自然と人生』になりました。 新樹、5月の頃です。 「膏雨」は作物の生長を助ける恵みの雨ですが、雨の止んだ空にはほっとします。 綿→紗(薄く透き通る絹織物)→煙のように薄れて、雨が止み、一面青く澄んだ 空が広がります。 このあと、日光が雨のようにさし、障子に青葉の影を浮かび上がらせます。 蘆花は視覚的な文章の人と言われますが、ここだけ読んでも、紙面から自然の 色彩が鮮やかに浮かび上がってくるようです。 引用および参照元:徳冨蘆花『自然と人生』岩波書店 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 15, 2019 12:00:41 AM
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