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テーマ:読書の愉しみ(957)
カテゴリ:詩とやまと歌と
日本で一番有名な俳句の筆頭に上げられるのが 古池や蛙飛びこむ水の音 芭蕉 でしょう。 今の私たちは、「古色蒼然とした池に蛙の飛び込む音が聞こえて、のどかな風情だ」くらいの感覚で、特に新鮮という感覚はありませんが、この句の発表当時は斬新な句でした。 蛙と言えば「鳴き声」を聞くもので、飛び込む水の音に耳を傾けることはありませんでした。あえて、取り上げたところが新鮮な句でした。 もっとも、実際に聞いたのではなく、創作であろうと言われます。 柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺 子規 同様に子供でも知っている句の一つです。 明治28年、子規は松山の漱石の下宿に居候し、病後の日々を過ごした後、東京へ帰る途中でした。奈良に寄ったとき、この俳句の構想が浮かんだと言います。 それまで、柿は俗な果物で詩歌に取り上げられることもありませんでした。その俗な「柿」と、雅な古都、奈良の取り合わせが新鮮だったと、子規は言っています。 宿で出された柿を食べていると、東大寺の鐘の音が聞こえた、その時の経験が元になったそうです。法隆寺の茶店でひと休みして柿を食べていると…というのはフィクションで、法隆寺を訪れた日は雨だったそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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はじめまして。勝手に訪問させて頂いて、どうもすみません。
貴方のブログを拝見させて頂きましたが、とても素敵なブログですね。 貴方ほど素敵なブログではありませんが、実は私もブログをやっております。 内容は四コマ漫画でして、タイトルは「隊長と寺尾君」と言います。 もしお時間がありましたら見に来て下さい。 とてもユーモラスな内容ですので、きっとストレス解消になると思います。 何卒よろしくお願い致します。 (February 13, 2020 10:53:55 AM)
ハンサムクン3714さんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。ブログ拝見しました。「売り物に買い物」オチにくすりとしました。漫画っていいですね。親に「漫画ばっかり見て」と言われて育ちました。また、お邪魔させていただきます。 (February 14, 2020 02:36:29 PM) |