★決断力がない投資家の主婦。バブルの犠牲者か、欲に目がくらんだか★

2012年09月01日

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カテゴリ：資産家への道

ある家庭の主婦がバブル期に、茨城県内に土地を１００坪購入した。　値上がり期待とは裏腹に値下がりを続けて売るに売れない。

三浦市に住む主婦の方が、茨城県内にバブル期、値上がりを期待して１坪３０万円で土地を１００坪購入した。

それから１０年。主婦は地価の値下がりが続くので「いまなら幾らで売れるか査定して貰えませんか？」と私の所に相談に見えた。

物件は遠方なので現地に１泊して地価や権利関係、上下水道などを詳しく調査の上報告書を提出した。
「現在の土地相場は１坪２０万円です。」

報告を効いた主婦は事もなげに「あら、そんなに下がったの。いま売ったら大損するから売るのは止めとくわ」と言って終わりになった。　宿泊費や交通費、調査にかかった費用は全て無駄。

それから更に１０年ほどしてその主婦からまたお声がかかった。
「お父さんが＜遠方の土地を持っていてもしょうがないので、茨城の土地は処分したらどうだ＞と言うのよ。　今度は売りたいので幾らで売れるか調べてくれる？」とお声がかかった。

前で懲りているので今度は調査費として３万円を事前に頂いたのは言うまでもない。
現地調査から帰って奥さんにレポートを提出し「いまの地価相場は１坪１０万円です。売却されるなら直ぐに販売に取りかかりますよ」と報告したところ「えっ、そんなに安くなっているの。それでは売ったら大幅な損になるので値上がりするまで持っています。」とまたなった。

それが先月、また例の奥さんから電話が入り「茨城の土地ね－、持っていてもしょうがないので売ることにするわ。　いまならどの位で売れますか？」と電話が掛かってきた。

３度目となればさすがにお相手は出来ない。　「奥さん。せっかくいままでお持ちになっていたのだから、まだ当分売らずに塩漬けにしておいた方がいいですよ。」と電話を切った。

いま売りに出しても土地値は１坪３万円程度。原発の影響でそれでも買い手がつかない。
動くだけ無駄なことは十分承知しているのでやんわり断ったのだが、決断力がない方は損をする。

「見切り千両」という格言が株式相場にあります。　
含み損の状態にある株式などは、反転を期待して保有し続けるのでなく、手放して損切りすべきだという教訓です。　利食い千人力の反対言葉だ。

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最終更新日 2012年09月01日 23時33分48秒
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